editorsnote.cocolog-nifty.com > ある民家の肖像

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廊下(2)
廊下(1)

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縁側(1)

古めかしい日本家屋に暮らしている。名のある建築家でもなんでもない無名の大工がつくった、変哲もない家。建てられたのは1928(昭和3)年。持ち主は尉官クラスの軍人だったらしいが、戦後、僕の祖父母が買い取った。1970年代に土間だった台所と風呂場を改築した以外、そのまま使っている。数年前に、ぼろぼろになった土壁を塗りなおし、襖を張りかえたけれど、家の構造は建てたときのまま。

ここは東京の北側の通勤圏に属する。大きな産業のない戦前からの住宅地で、ひと昔前まで同じような日本家屋や、玄関横に一部屋だけ洋間をつけた「文化住宅」があちこちにあった。でも今ではほとんど新しい家に建てかえられたり、マンションになってしまった。

そのころから、この家を記録しておいてもいいかもしれないと思いはじめた。昭和初期、首都近郊の中層クラスの民家がどんなものだったか。もっとも自分の暮らしを公開するつもりはないので、生活臭のない部分だけ、少しずつ撮っていこうと思っている。

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