サンタフェの旅 2
サンタフェは画家のジョージア・オキーフが長いこと住み、この一帯の風景を描いたことで知られる。
彼女の2軒の家があったアビキュー(Abiquiu)とゴースト・ランチ(Ghost Ranch)は、サンタフェの北50キロほどのところに位置する。84号線をアビキューに向かって北上する。
アビキューの丘の上にあるオキーフの家。彼女は1946年にニューヨークから移住し、1986年、98歳で亡くなるまでこの地に住んだ。毎年、冬から春にかけて、彼女はアビキューの家に住んだ。
団体で事前に申し込めば見せてくれるそうだが、個人客はだめで、外から眺めるだけ。
アビキューの教会。
教会の傍らにあった廃屋。
やがてリオ・グランデになるリオ・チャマ。一面の砂漠のなかで、川の流域だけに緑があり、村が点在している。このあたり一帯は先住民の居留地になっている。
上が平らになっている台地があちこちにあるのが、このあたりの風景の特徴。侵食された崖からは恐竜の骨が発見される。
映画のロケにもよく使われ、『インディ・ジョーンズ』の最新作にもここで撮影されたシーンがある。
オキーフもモチーフにした岩山。
ゴースト・ランチの入口。
90年代の映画『シティ・スリッカーズ』は、ここで多くのシーンが撮影され、ロケ用に建てられた小屋がまだ残っている。
ニュー・メキシコ州は映画産業の誘致に熱心で、この近くに撮影所が建設される予定になっているらしい。ハリウッドと同様、(撮影に不都合な)雨が少ないし、雄大な風景に富み、カリフォルニアに比べて人件費も安いから、将来は映画産業が盛んになるかもしれない。
オキーフの家は山を回り込んだところにあり、残念ながら見学できない。彼女は夏から秋にかけてここに暮らした。毎日、このあたりを散歩し、彼女が描いた木が今も残っている。
古い家に残されていた牛の骨はオキーフの絵そのまま。
サンタフェのジョージア・オキーフ美術館では、オキーフの友人で、やはりこの地の風景を素材にした写真家、アンセル・アダムスとオキーフの、似たモチーフの作品を並べた企画展が開かれていた。
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