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2008年7月 5日 (土)

タバキン=秋吉カルテットを聴く

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バードランドでルー・タバキン=秋吉敏子カルテットを聴く。

メンバーはタバキン(ts,fl)と秋吉(p)に、ピーター・ワシントン(b)、マーク・テイラー(ds)。

オープニングは秋吉の代表作「ロング・イエロー・ロード」から。タバキンも秋吉も1曲目から全開で、客を一気に乗せる。

2曲目は熱い演奏から一転、スローに。タバキンが安部公房「砂の女」にインスパイアされてつくった「デザート・レディ」。サックスをフルートに持ちかえたタバキンが東洋的なメロディを瞑想的に吹く。3曲目は秋吉がチャールズ・ミンガスに捧げた「フェアウェル・トゥー・ミンガス」。

僕は秋吉とタバキンが1970年代から2003年までやっていたビッグ・バンドを、ちゃんと聴いたことがない。テレビで2度ほど見たけど、さほど魅力を感じなかった。ま、もともとビッグ・バンドにさほど興味がなかった、ってことなんだけど。

それ以前、渡米した秋吉が1954年に最初に出したアルバム「ザ・トシコ・トリオ」は昔よく聴いた。

この日の彼女のピアノは、その若いころのアルバムを思い出させた。ぽきぽきしたタッチ。微妙な間の取り方。やっぱりビッグ・バンドより小さなグループのほうが彼女の個性がよく分かる。秋吉はいくつになってもバド・パウエル直系のバップ・ピアニストなんだなあ。20代の若々しさをそのまま保ったピアノが素敵だ。

タバキンをちゃんと聴くのも初めて。太く男性的なビッグ・トーンで時に激しく、時に柔らかく吠える。それでいて、俺が俺がという押しつけがましさのない上品なサックス。

ステージ真下のテーブルだったので、息遣いまで生々しく聞こえる。サックスと身体が一体になって踊るように吹くから、いま彼がどんな音を出したいか、何をしたいかが見た目にもよく分かるし、楽しい。

ステージは、タバキン抜きのピアノ・トリオで1曲(バド・パウエルがよく弾いた曲。タイトル失念)、秋吉抜きのトリオで1曲。最後にカルテットでもう1曲。

このグループはタバキンがリーダーになっている。キャリアからいえば秋吉のほうがタバキンより上だけど、彼女が音でも態度でもご亭主をサポートしているのが可愛い。

秋吉敏子とルー・タバキンの魅力を今更ながら感じた夜だった。

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コメント

秋吉敏子の娘、moday満ちるというアーティストは自分のお気に入りです。
最近はJazzよりラテンな傾向なようです。。。

これだけの大物をこれだけの至近距離で。。。
NYが羨ましいです。

投稿: 812SH | 2008年7月 5日 (土) 12時55分

娘は秋吉満ちる時代に少しだけ聞いたことがありますが、Monday満ちるになってからはとんとご無沙汰です。機会があれば聞いてみます。

大物もいいですが、小さなジャズ・クラブに行くと無名ですごいジャズメンがごろごろしていて、それもまた楽しみです。

投稿: | 2008年7月 6日 (日) 11時51分

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