ロング・アイランド・シティを歩く
クイーンズのイサム・ノグチ美術館へ行ったついでに、美術館周辺のロング・アイランド・シティを歩いた。
ロング・アイランド・シティというのは、1898年にブルックリンとともにニューヨーク市に合併されるまでの町の名前で、今ではクイーンズ南西部の地域をこう呼ぶ。
マンハッタンからクイーンズへ来ると、ブルックリンと同じように低層のビルがどこまでも続いていて、空が広いのにほっとする。
ただブルックリンはダウンタウンや住宅地、工場地帯がくっきり分かれて町の構造がはっきりしているのに対し、クイーンズは住宅地域と工場地域が入り乱れてのっぺりとどこまでも続いている印象がある。
このあたりは工場地帯。自動車修理など小さな工場も多い。
工場はどこも忘れ去らてたように古い。ここも金曜の午後、操業しているのかしていないのか分からなかった。
歩いている人も少なく、閑散としている。
小生、「キューポラのある街」埼玉県川口育ちのせいか、こういう寂しい工場地帯には懐かしさを感じてしまう。
クイーンズは80以上の民族が混交して住んでいる多国籍住宅地域でもある。居住者の半分はアメリカ以外の国から来た者だという。アメリカ人(アフリカ系を含む)はここでは少数派で、だからクイーンズは未来のニューヨークを先取りしているわけだ。
ロング・アイランド・シティにはギリシャ系住民が多い。
こちらはメキシコ系のデリ。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 引っ越しのお知らせ(2008.09.26)
- 旅行に出ます(2008.07.29)
- チェルシー歴史保存地区(2008.07.10)
- チェルシー・マーケットで買い物(2008.07.07)
- 10番街を歩く(2008.07.01)
コメント
「ロングアイランドアイスティー」なるカクテルがあるんですが、名前はロングアイランドという土地に関係しているのでしょうか?
投稿: 812SH | 2008年6月23日 (月) 15時50分
ロングアイランド・シティーはロングアイランド西端のご覧のような土地ですが、東端はセレブの別荘が並ぶ超高級住宅地(「グレート・ギャツビー」の舞台)で、そこで1980年代に生まれたカクテルみたいですね。
私もロングアイランドの東のほうのレストランに何度か行ったことがありますが、ニューヨークではお目にかかれない、完全に白人だけの世界でした。
投稿: 雄 | 2008年6月24日 (火) 08時07分
ロングアイランドアイスティーは私の友人の住むLong Island, Babylon にあったOak Beach Innのバーで1970年代にサーブされたのが最初だそうです。
投稿: yucca | 2008年6月24日 (火) 10時03分
いつもながら正確な情報をありがとうございます。
バビロンという地名が前から気になってました。ふつうキリスト教圏ではバビロンというのは退廃とか、否定的に響くと思うんですが、どういう由来なんでしょうね。それとも「バビロン捕囚」のほうで、ユダヤ・コミュニティーがあったのかな。
投稿: 雄 | 2008年6月24日 (火) 21時57分