ホーボーケンを散歩
ホーボーケンは、ハドソン川をはさんでマンハッタンの対岸にあるニュージャージー州の町。金曜の午後、25度近い陽気に誘われて散歩に出かけた。
マンハッタンからは電車でも行けるけどフェリーもあって、ウォール街と結んでいる。もともと列車が川を越えてニューヨークへ入ることができなかった時代の終着駅。だから鉄道の駅とフェリーのターミナルがひとつになっている。
ホーボーケンを歩きはじめてまず気づくのは、ニューヨークに比べて車と人が少ないこと。歩く人もゆったりしていて、追い抜かれることはない(マンハッタンでは、忙しくない僕は次々に人々に追い抜かれる)。それだけでのんびりした気分になれる。そして子供づれのカップルが多いこと。
ランチを食べていたら、前のテーブルに座っていた女の子が父親におこられたらしく、「ダディなんか嫌いだ」と大声でぐずりはじめた。母親がなだめても聞かない。父親は憮然とした表情で黙っている。そこへ通りかかった警官が女の子に一言。「君のダディはナンバーワンだよ」。しばらくして、機嫌を直した女の子は父親の膝に乗っかった。
特に見るべきものがある町ではないけれど、歩いていると気持ちが落ち着く。フランク・シナトラの出身地というからイタリア系が多いのか、イタリア・レストランが目についた。壁にギリシャ文字を大きく記した住宅もある。
ホーボーケンは野球発祥の地として知られる。父親が少年野球をコーチし、母親たちは観客席に座っておしゃべり。
この日は湿度が高く、対岸のマンハッタンは霞んでいる。
川べりの公園では、人々が思い思いのかっこうで春の陽射しを楽しんでいた。
フェリーは今も通勤の足として生きている。夕方、フェリーでウォール街に戻ったら、ターミナルはホーボーケンへ帰るフェリーを待つ人でいっぱいだった。
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コメント
「君のダディはナンバーワンだよ」にしびれました。何気ない風景とそこに登場する人物の鮮やかさ。リアルハードボイルドなんですね!
つづきもぜひ、楽しみに!!
投稿: 鮎 | 2008年4月20日 (日) 20時43分
こんな場面に遭遇するのも、NYにいる楽しみのひとつですね。こちらの人が困っている相手を見ると声をかけ、ちょっとした親切を惜しまないのには感心します。
投稿: 雄 | 2008年4月21日 (月) 11時24分