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2008年3月31日 (月)

アメリカン・インディアン博物館

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マンハッタンの南端、17世紀にオランダ植民地として開かれたニューヨーク港に近いボウリング・グリーンに、1907年に建てられた税関の立派な建物がある(写真上は内部のホール)。今は税関としての使命は終わり歴史的建造物として保存されていて、内部がアメリカン・インディアン博物館になっている。

オランダ人が先住民からほんのわずかな金でマンハッタン島を買い上げたとされる、その初期植民町に先住民の博物館があるというのも皮肉な気がするけれど、ここで開かれている「Listening to Our Ancestors--The Art of Native Life Along The North Pacific Coast」に行った。

アラスカからカナダ、合衆国ワシントン州にかけての北太平洋岸に住んだ十数部族のプリミティブ・アート(というのは後世の命名で、要するに生活文化・宗教の道具類ですね)。トーテム、仮面、頭飾り、器、漁具、布、服、アクセサリーなんかが展示されている。

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アラスカのグラハム島などに住むHaida族の狼のトーテム(1870~80)。写真家の故星野道夫がこのHaida族の朽ち果てたトーテムを撮った作品が記憶に残っている。

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まるで能面のようなNisga'a族の仮面(1850)。

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こちらは烏天狗のような。Nisga'a族はブリティッシュ・コロンビア州(カナダ)の内陸に住む部族。

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ブリテッシュ・コロンビア州に住むTsimshian族のワタリガラスの頭飾り。星野道夫の最後の仕事は、シベリアからアラスカにかけて連綿とつながるワタリガラスの神話を持つ先住民を写真に撮ることだった。

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Tsimshian族のワシの仮面(1875)。

その昔、ユーラシア大陸の遊牧民がベーリング海峡を渡って北米から南米大陸まで移動した過去を世界史で習ったときは、その壮大な旅に夢想がふくらんだけど、彼らが連綿と伝えてきた仮面や道具類にどこか親しみを覚えるのは、やはり祖先の血をいくぶんなりとも共有しているからだろうか。

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