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2007年12月31日 (月)

2007年・僕の映画BEST10

No_country

今年は6月に仕事を辞め、8月にニューヨークに来たこともあって忙しかったから、見た映画の本数がいつもより少ないなあ。だからあまり他人にお見せできるようなものじゃないけど、リストをつくる楽しみと自分の記憶のため、ともあれ10本選んでみた。

日本で見た映画とアメリカで見た映画、日本映画と外国映画、すべてごっちゃのBEST10です(特に日本映画は10本選ぶほど見てないので)。

1 ノー・カントリー・フォー・オールド・メン

2 松ケ根乱射事件

3 長江哀歌 

4 エグザイルド(放逐)

5 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 

6 黒い眼のオペラ 

7 天然コケッコー

8 イースタン・プロミセズ 

9 それでも僕はやってない  

10 ボルベール

番外 シュート・エム・アップ

番外 ザ・ミスト

10本のうち、日本で見たものが6本、こちらで見たものが4本。アメリカ映画が4本と多いのは、ニューヨークにいると東京より外国映画(アメリカ映画以外の映画)を見る機会が少ないからかな。

東京でいえば、日比谷シャンテや恵比寿ガーデン・シネマみたいな劇場が少しあるだけで、ユーロスペースやイメージ・フォーラムでやっているような作品はほとんど見られない。美術館や博物館の映画が充実しているけど、特集上映が多く(それはそれでありがたい)、新作がかかることはまずない。

10本の順番はその時の気分次第で、たいして意味があるわけじゃない。でも特に上位の4本は、それぞれにスタイルは違うけど映画的な面白さを存分に味わわせてもらい、大満足して映画館を出た作品だった。

日本映画が3本入ったのは、今年の日本映画は面白いという評判を反映してるのかも。とくに山下敦弘監督の2本の映画にはまいった。

心残りは、『デス・プルーフ』と『プラネット・テラー』の2本を、日米の公開のタイミングの差で見ることができなかったこと。どこかでやってないかと情報誌を見てるけど、まだみつからない。その代わり、番外としてB級テイスト満載の「シュート・エム・アップ」を挙げておこうかな。

もう1本、番外を挙げるなら、「テロとの対決」などと拳を振り上げているものの、その内実は恐怖に凍りついているように見える今のアメリカの精神状況をいささか性急に暗喩させた「ザ・ミスト」。でも、あまりにも救いのない映画で、お勧めできない。

なお日本で公開されてない映画については、それぞれ感想を書いてますので、右脇にある「カテゴリー」の「映画・テレビ」をクリックしてみてください。

では皆さん、良いお年を。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。お久しぶりです。
年越しもNYでされるのでしょうか。
私はY2Kでチケット代が安かったミレニアムに、一度NYでカウントダウンした思い出がありますー。
Y2Kには何もなかったけど、その後にNYには悲劇が起こったんですよね・・・。
何てことを思い出しつつ、NY舞台の映画ではわたし的には「ショートバス」がお気に入りでした。
一般的には「再会の街で/REIGN OVER ME』が好評なのかな。
そして、『ニューヨーク・ニューヨーク』を来年早々シネマヴェーラに観に行く予定です。

そして、2007年ベスト!
好評な「ノーカントリー」、堂々1位ですね。
ますます楽しみになりましたー。
外国映画がなかなか観られないというのは寂しいかと思いますが、今年はしっかり松ケ根、天コケ、それボク、長江、黒い眼、ボルベールランクインして嬉しいですー。
では、よいお年をー

投稿: かえる | 2007年12月31日 (月) 13時50分

こんにちは♪
TBありがとうございました!
NYにお住まいなのですね~。
いわゆるヨーロッパ映画などはあまり簡単に見れないのでしょうか?
私は地方に住んでいますが、ミニシアターがあるおかげで東京より公開は遅れるもののいろんな国の映画が見れて幸せなのかもしれません。
山下監督は『リンダリンダリンダ』で知ったのですが、その後『松ヶ根~』なども見て、その作風の多様さに驚きました。
ランキングには未見の物もありますが、見たものに関してはどれも納得のランクインです。
NYは寒いでしょうが、お身体にお気をつけて新年をお迎えください。
またよろしくお願いいたします。

投稿: ミチ | 2007年12月31日 (月) 14時05分

お元気そうですね。ご無沙汰をしてます。
そちらはやはり寒いのでしょうか…。
「ノー・カントリー」期待してます。
今後も是非おもしろいものがありましたら教えてください。
2007ベスト作品は私もかなり好きなものがあって嬉しいです♪
ではではお体にお気をつけて・・・良いお年をお迎えくださいね。

投稿: シャーロット | 2007年12月31日 (月) 19時47分

明けましておめでとうございます
本年もお互い沢山の映画を観ましょう。
よろしくお願い致します。

投稿: ケント | 2008年1月 1日 (火) 00時45分

かえるさん、ミチさん、シャーロットさん、皆さんのリスト、楽しく拝見しました。

>かえるさま

ニューヨークでは町を歩いていると、しょっちゅう「何日何時から何時まで映画のロケがあるので駐車禁止」といったビラが貼ってあります。お役所や警察も映画に全面協力してくれるのですね。そうでなければ「アイ・アム・レジェンド」みたいなNYの有名スポットを網羅した映画は撮れないでしょう。最近は日本でも変わってきたようですが、東京や京都など、都市が主役といえる映画が見たいですね。

「ノー・カントリー」は、乞ご期待です。


>ミチさま

私もニューヨークの冬は初体験なのですが、今のところ恐れていたような厳冬にはならず、おだやかな正月を迎えそうです。

こちらで4か月の間に見た外国映画といえば、香港映画1本(「エグザイルド」)とアフリカ映画1本(「モーラーデ」)だけ。NYは他のアメリカの都市よりましだと思いますが、世界中の映画を見られる日本の映画環境の良さに改めて気づかされます。


>シャーロットさま

ご無沙汰です。語学力がないので、セリフがよく分からないのですが、年の功というか、多少の映画体験の蓄積があるためか、面白い映画はやっぱり面白く見られます。

「ノー・カントリー」は、こちらの新聞・雑誌の各種ベスト10でも上位に入っていました。評判のいい映画は、どこかの劇場で何か月もやっていて、いっせいに公開し、いっせいに終わってしまう日本より、その点では便利です。


投稿: | 2008年1月 1日 (火) 00時58分

>ケントさま

こちらこそ、よろしく。ケントさんが「アイ・アム・レジェンド」の終わり方が不自然で物足りないと書かれてましたが、その通り、このエンディングは配給会社の命令で撮り直したらしいです。数々の観光スポットも全部ロケし、その上でCG処理しているらしい。すごいですね。

投稿: | 2008年1月 1日 (火) 01時06分

あけましておめでとうございます。

私はいつか、アメリカでは外国映画を見る機会が少ないと
聞いたことがあるのですが、実際にそうなのですね。
それでも、コーエン兄弟の新作と、ジョニー・トーの
『エグザイルド(放逐)』が日本より早く公開されるのは
うらやましいかぎりです。
アメリカは日本と比べると、DVDの価格が低く抑えられている
のもいいところですね。

日本でも、『グラインドハウス』2作品のディレクターズカット版
公開後に、U.S.A.バージョンが公開されたりしたので、
もしかすると、『グラインドハウス』は本国よりも日本のほうが
受けがいいのかもしれませんね。

それでは、今年もよろしくお願いいたします。

投稿: 丞相 | 2008年1月 5日 (土) 00時05分

外国映画の新作はほんとに少なくて、『エグザイルド』が単館にしろ公開されたのは、なぜだかよく分かりません。

こちらも各種ベスト10が出揃いましたが、『グラインドハウス』はまったく出てきていません。ちなみに、「ヴィレッジ・ヴォイス」(今週号)のベスト10をご紹介します。

1 There Will Be Blood
2 No Country For Old Men
3 Zodiac
4 4 Months, 3 Weeks and 2
Days
5 I'm Not There
6 Syndrome and A Century
7 The Diving Bell and The
Butterfly
8 Killer of Sheep
9 Ratatouille
10 Colossal Youth

投稿: | 2008年1月 5日 (土) 10時40分

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