今週の映画ラインアップ
(「タイム・アウト」誌の広告)
日曜には映画へ行こうと思ってたら、風邪をひいてしまった。先週、友人と行ったブルックリンのレストランがぎんぎんに冷房がきいてて、ジャケットを用意してたんだけど、それでも出るときには冷えきっていた。
で、週末は休養にあてることにして、映画は断念。悔しまぎれに、情報誌「タイム・アウト」と「ヴィレッジ・ヴォイス」であれこれ迷った、今週の映画ラインアップを紹介しよう。
今週公開の新作のなかで、いちばん面白そうなのが『Eastern Promises』。デヴィッド・クローネンバーグ監督の新作で、前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』につづいてヴィゴ・モーテンセン主演。共演はナオミ・ワッツで、ロンドンのロシア人裏社会を舞台にした犯罪スリラー。
モーテンセンはウクライナ人ギャング、ワッツは病院に勤める助産婦で、彼女が助けた赤ん坊をめぐってストーリーが展開するらしい。「タイム・アウト」「ヴォイス」両誌とも前作との関連を指摘してるから、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の雰囲気だと思えばいいのかな。『ヒストリー』はクローネンバーグの作品のなかでも好きな1本だったから、期待は大。
あと今週公開で面白そうなのはポール・ハギス監督の『in the Vally of Elah』。主演はトミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロンにスーザン・サランドンと、アカデミー賞俳優をそろえている。イラク戦争を素材にしたシリアスなドラマのようだ。
ほかにジョディ・フォスター主演の『The Brave One』(ニール・ジョーダン監督)も気になる。
いま公開中でちょっと気を引かれるのが『Shoot 'Em Up』(マイケル・ディヴィス監督)。タイトルは、どいつもこいつも撃ち殺せ! みたいな感じで、町山智浩(彼の「アメリカ日記」に詳しく紹介されてます)の表現を借りれば「撃って撃って撃ちまくる大馬鹿ガンプレイ映画」。
ストーリーらしいストーリーもなく、ジョン・ウー映画ふうに決めたクライブ・オーウェンがただただ撃ちまくるだけの映画らしいけど、モニカ・ベルッチ共演というのがくすぐられる。
ヴィレッジ誌の広告には「今シーズン最初のギルティ・プレジャー(後ろめたさを感じつつも止められない楽しみ)」とあった。
マイナーなところでは、「The Dark Tales of Zeki Demirkubuz」というトルコの監督(ゼキ・デミルクブズ?とでも発音するのか)の特集があって、1994年から2003年までの作品7本が上映される。僕はこの監督の映画を見たことないけど、このところトルコ映画は秀作があるから、こちらも気になる。
でも、何本見られるかなあ?
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