October 26, 2022
June 11, 2020
二度栗山へ
散歩で国道17号を与野・大宮方向に歩くと二度栗山がある。山といっても大宮台地の縁にある高台で、弘法尊院という寺がある。境内には数十体の石仏と石碑が集まっていて、てっぺんに弘法大師の石像がある。この石仏群はもともと二度栗山の麓に点在していて、これらを一巡りすると四国八十八カ所を巡ったお遍路と同じ利益があったそうだ。
昭和20年代後半には、二度栗山に「温泉」があった。5、6歳のころ、一度だけ祖母に連れられて行ったことがある。どうやら大正期にここでラジウム温泉が出たらしい。温泉に入ったあとくつろいで飲み食いする、小型の船橋ヘルスセンターみたいな施設だった。舞台も記憶にあるから、歌謡ショーでもあったのか。娯楽の少ない時代だから、けっこう賑わっていたのかもしれない。寺の近くに2階建ての古い木造家屋があり、壁にかすれた文字で「旅館」と書いてある。これが「温泉」の名残りなのかも。今度、確かめてみよう。
April 30, 2020
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October 28, 2017
October 11, 2014
March 17, 2014
「文化住宅」を発見
散歩していて、調神社の近くで「文化住宅」をひとつ見つけた。
「文化住宅」は大正から昭和初期にかけて流行った和洋折衷の住宅。玄関脇に洋間が一間だけついている。宮崎駿のアニメにも登場するから、ああ、あれか、と思い当たる方も多いだろう。
旧浦和市中心部は戦前からの住宅地なので、まだ辛うじて「文化住宅」が残っている。僕がこのあたりで知っているのは2軒。ガキのころはそこここにあったけれど、戦後、高度成長の時代にほとんど取りこわされてしまった。わが家は築85年になるが純和風建築なので、小さい頃、洋間のある友達の家に遊びにいくとモダンな感じで羨ましかった。
今日みつけたこの家は、人の気配がしない。洋間の窓が割れ、テレビアンテナが傾いている。留守なのか、無人なのか。ここも間もなく取りこわされてしまうのか。
「文化住宅」のそばにあった寅薬師堂。薬師は目の病を治す仏とされ、「め」の絵馬が奉納されている。
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