我がブログの解析
「Days of Books, Films and Jazz」はniftyのブログを利用して書いている。記事を書いたり、コメントやトラックバックを張ったりする管理ページのなかに「アクセス解析」という項目があり、どの記事にどれだけのアクセスがあったか、どんな手がかりからその記事を訪れたか、などを分析してくれる。
その「アクセス解析」が今月から新しい方式に変更された。新しく加わった分析がある反面、なくなってしまう分析もある。リアルタイムの分析が強化された一方、過去のデータを積算するような項目がなくなってしまう。いまアクセスしている人の何%がパソコンからで何%がスマホからなんてリアルタイムのデータがさほど役に立つとも思えない。僕には今度の変更は、過去のデータの積算など金のかかることをやめるコスト削減策としか思えないが、それはさておき。
なくなってしまう項目のひとつに「訪問回数(リピート率)」というのがある。それを見ていると、当ブログがどんな性格なのかの手がかりになるので、見られなくなる前にメモしておきたい。
このブログは2004年7月に始めたので今年で10年目。途中、ニューヨークに滞在した1年間だけ中断して、「不良老年のNY独り暮らし」という別のブログを立ち上げた。「NY独り暮らし」は今も日に30前後のアクセスがある。1月31日まで、ふたつのブログのアクセス合計は717,750(この累計アクセス数も新方式では見られなくなる)。年平均78,000アクセス、1日平均210アクセスほどの、ささやかな発信だ。
「訪問回数(リピート率)」は当ブログを訪れた人が、ここを何回訪れているのかを表にしたもの。圧倒的に多いのは当然ながら1回だけの訪問で、94.2%。1回だけということは、googleをはじめとする検索サイトでキーワード検索し、それがヒットしたことで訪問してくれたんだろう。ちなみに、わがブログでキーワードによる訪問件数が多いのは、時々の新作映画の感想を別にすれば「浦和縄文地図」「ニューヨーク・トイレ地図」「山口百恵の『夜へ』」といったところ。
残りの5.8%の人が複数回このブログを訪れてくれている。複数回といっても数回なら、キーワード検索から偶然同じブログにたどりついたケースもあるだろうから、大雑把にいって10回以上訪れてくれている人が「Days of Books, Films and Jazz」を見ると認識した上で来てくれているのじゃないだろうか。10回以上訪問してくれているのは168人。そのうち20回以上は106人。50回以上になると63人。100回以上が37人。
いちばん多い訪問回数は788回だけど、これは過去のブログで何を書いたかを調べた自分自身の可能性が高い(年のせいで映画の題名や監督、役者名なんかを忘れてしまうので)。それを除くと最多訪問回数は506回。この方が仮に僕がブログを始めた当初からの訪問者とすると、週1回平均で訪れてくれていることになる。当ブログの更新は週1、2回の頻度だから、更新ごとに見てくれている熱心な訪問者ということになる。
10回や20回の訪問なら時々見ている程度だろうけど、50回以上訪問してくれている63人ほどが雑誌でいえば「定期読者」と考えていいかもしれない。「訪問回数」と同時に見られなくなる「訪問周期」によると、毎日訪問してくれる人が10人、2日に1回が17人、3日に1回が23人、4日に1回が19人で、合わせて69人。「定期読者」の数とほぼ重なる。「定期読者」は3、4日に1度は当ブログを訪問してくれていると考えてもいいかもしれない。それは当ブログが週に1、2回の更新頻度であることと見合っている。
僕自身はこのブログをミニコミと考え、「定期読者」を中心にした少数の方々に読んでいただきたいと思って書いている。「定期読者」のなかには、以前からの知り合いで顔も名前も知っている人がいる。ブログを通してはじめて知り合い、友人になった方も何人かいる。顔も名前も知らないけれど、ハンドル・ネーム(私なら「雄」)でコメントやトラックバックをやりとりし、映画の好みなんかを了解して旧知の感覚になっている人もいる。数年前からFecebookを始め、そちらを通してもこのブログを読めるようにしたから、Facebook経由で読んでくれている人もいる。
もっとも、94%というアクセスの圧倒的多数が1回だけの訪問ということは、ミニコミという角度からだけではこのブログの性格を考えられないということでもある。このミニコミ的極小ブログも、検索サイトを入口にして無数の情報が集積し世界大の百科事典(信頼度はともかく)になっているウェブ世界を構成する要素になっている。
そちらの側面はひとまず措いて、これからも少数の顔が思い浮かぶ読み手に向けて書いていきたいと思っている。もっとも、そんな発想そのものが活字世代である小生の限界であるかもしれない。
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