菊地成孔ダブ・セクステット
久しぶりにブルーノート東京へ出かけ、菊地成孔ダブ・セクステットを聞く(4月10日)。
今夜のライブは「リユニオン」と名づけられている。20年前に結成されたが、メンバーがみな自分のバンドを持っており、それぞれ忙しかったりコロナがあったからだろう、10年以上活動がなかった。菊地はこのバンドについて以前、現代的なマイルス・クインテットと言っていたと記憶する。コルトレーンやウェイン・ショーターがいたマイルス・クインテットは1960年代に活動したが、現代的なとは、その後のフリージャズや電化を経験したということだろう。サックス(菊地)、トランペット(類家心平)の2管にピアノトリオ、それにダブ・イフェクトのエンジニアが加わった6人編成。
メンバーが揃ってダークスーツにネクタイで登場したせいもあるか、みんないいおっさんになったなあ。でも演奏を始めると以前とまったく変わらない。曲名などMCもなく、ぶっつづけで5曲の白熱したプレイ。このグループに惹かれるのは、どんな激しい演奏であろうと菊地と類家の音色のよさと唄心が滲みでているから。
アンコールで1曲だけ若いラッパーが加わり、クールなジャズを聞かせてくれた。
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