南三陸町・高野会館
仙台駅からバスで90分、海岸の南三陸温泉を訪れた。南三陸町は東日本大震災の津波で死者行方不明者831人という大きな被害を出している。滞在する間、民間が管理する震災遺構、高野会館を訪れることができた。高野会館は海岸から200メートルほど、町のいちばん賑やかな一角にあった4階建ての結婚式場。当日は近隣の高齢者が集まり芸能発表会が開かれていた。地震発生とともに従業員を先頭に参加者、近隣住民は4階と屋上に避難。40分後に高さ15メートルの津波が繰り返し押し寄せた。3階のフロアに立つ人の胸くらいの高さまで津波が押し寄せた跡が残っている。屋上も30センチ浸水したが、ここで一夜を明かし、327人と犬2匹の生命が助かった。現在、草原のなかに立つ高野会館の外観はそのままだが、中に入ると津波の凄まじさを語る光景が広がっている。

高野会館から嵩上げされた国道を挟んで、町が管理する震災遺構、旧防災対策庁舎の3階建ての骨組みだけが残っている。当日、ここから避難指示を流していた女性職員が津波に吞み込まれ犠牲になったことは悲しいニュースとして全国に伝えられた。






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