「ひらけ、絵手本 『北斎漫画』」展
「ひらけ、絵手本 『北斎漫画』」展へ(~5月24日、両国・すみだ北斎美術館)。「絵手本」とは、江戸時代に絵を学びたい人のためのお手本をそう呼んだ。その代表が『北斎漫画』。もとは北斎が入門した弟子の教育用に描いたらしいが、市販されてベストセラーになった。いろんな機会にその一部を印刷で見ることはあったけど、15巻あるその全体像は知らなかった。
ともかく色んなスタイルの「手本」がある。一筆書き、平仮名を使った文字絵、コンパスと定規を使ったもの、武者絵、人間のいろんな動作を描いたもの、職人のためのデザイン集、江戸小紋の文様、「富嶽百景」の風景などなど。ともかく北斎の無限とも思える好奇心とエネルギーに圧倒される。その影響力は大きく、同時代の絵師が、自分の絵の一部に『漫画』を引用したり、『漫画』の絵を使ったウェッジウッドの陶磁器も展示されている。
別のフロアの「北斎を学ぶ部屋」では、北斎の代表的な版画を高精細デジタルで復元したものを見ることができる(キヤノンの協力。見事な出来栄え)。『北斎漫画』の復刻本を手に取って見ることもできる。はじめて行った美術館だけど、たっぷり楽しめた。


Comments