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November 01, 2023

京都・鳥辺野

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5、6年ぶりに京都へ行って友人に会ったり墓参りをしたり。

京都へ来ると、なぜか名所でもなんでもないここへ来てしまう。清水寺から東山五条の大谷本廟へ抜ける坂道。見渡す限り墓がつづいている。むかし古文の授業で、京の戦乱や疫病の死者が葬られた場所として「鳥辺野」という地名が記憶に残っている。それがここ。本願寺の墓地が多く、親鸞が荼毘に付された御荼毘所もある。平安時代、中世から日清日露太平洋戦争と、千数百年にわたる死者がここに眠っている。

とびぬけて背が高く立派なのは、たいてい戦死した兵士の墓。墓碑を読んでいくと中国大陸での死者が多い。日中戦争で京都の第16師団は華北から南京戦線に投入された。その後、レイテに送られ、ここでも大きな損害を出す。上等兵(名誉の戦死で特進するから生前は一等兵か二等兵)が多い墓碑をひとつひとつ読み、江戸時代の商家らしい古びた墓や、参る人間が絶え調査の札がついている墓を眺めていると時間を忘れてしまう。

外国人観光客もここまでは来ないので静か。ウラ京都のお勧めスポットです。

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