セルダル・ジャーナンのコンサート
クルド人の音楽家、セルダル・ジャーナン(Serdar Canan)のコンサートに出かけた(10月8日、川口・リリア)。セルダルはミュージシャンであるとともに、クルド民族音楽を採集する研究者でもある。この日は彼が採集したクルド各地の音楽を民族楽器のタンブールを弾きながら歌った。クルドはトルコ、シリア、イラン、イラクにまたがる地域で、場所によって言葉も音楽も少しずつ違うようだ。各地に古くから伝わる愛の歌、戦争の歌、子守歌。時にアラブのような、トルコのような、ペルシャやインドのような、でも哀調を帯びた曲想は共通している。
会場になった川口市は、トルコ国籍のクルド人が全国でいちばんたくさん住んでいる地域。観客席には子ども連れのクルド人も多い。セルダルが歌うにつれて手拍子が湧き、セルダルの指導で会場全体がハモり、最後は女性たちが舞台に上がって踊った。
この日、川口駅前では「日本は日本人だけのもの 」という日本第一党の集会・ヘイトデモがあり、ヘイトを許すなというグループの訴えがあり、警察官が出るなどものものしい雰囲気。ヘイトは許されない。外の空気とは別に、やっぱり音楽はいい。
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