リヒター展へ
竹橋の国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター展」を見てきた。平日の夕方で空いてると思ったら、若い男女でけっこう混んでる。リヒターは抽象具象の絵画や写真、その他いろんなスタイルの作品をつくってきた。これまでそのひとつふたつを見てよく分からなかったけど、これだけまとめて見るとその底に流れているものが分かるような気がする。
この美術館は常設展が充実しているのも楽しみ。今回は収蔵品のリヒター(絵画と写真)も展示されている。藤田嗣治の戦争画も3点。藤田の戦争画はたくさんあるが、今回のは鎮魂画宗教画ふうのではなく戦意高揚絵画。ノモンハンの作品は、日本兵が草原でソ連戦車を一方的に攻撃している、史実とかけ離れたフェイク画。もっとも、ノモンハンについては日本兵の死体累々の作品がもう一点あったという話だ。その絵は現存しないが、見てみたかった。
Comments