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June 29, 2022

3年半ぶりに映画館

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3年半ぶりに映画館で映画を見た。自分の病気、コロナ、カミさんの病気と続き、自分のときもカミさんのときも感染症が最大の敵、と言われて映画館から足が遠のいた。カミさんがいなくなり、自分もコロナ感染を経験して、次の変種が流行するまで大丈夫だろうと、まずは美術館に出かけ、今日はようやく映画館に行った。小学5、6年で映画少年になって以来、こんなに映画館に行かなかったのは初めてだ。この間、TSUTAYAの郵送レンタルやネットフリックスや配信を利用していたから映画をまったく見なかったわけではないけど、とりわけミニシアター系の映画は見逃したものが多かった。今日は自宅からいちばん近いシネコンで『ベイビー・ブローカー』を。後ろに人がいるのは気になるからと最後尾の列を選んだら、同じことを考える人が多いのかこの一列だけ満席だった(笑)。

やはり映画館の大スクリーンで見る映画はいい。空気感からして違う。画面の小さな動きや揺れが、映画のリアルに直結している。疑似家族が各地を旅するロードムーヴィーはまぎれもない是枝映画。冒頭の雨の街から、ホン・ギョンピョ撮影の釜山やソウルや地方都市の風景に見惚れた。

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June 24, 2022

リヒター展へ

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竹橋の国立近代美術館で「ゲルハルト・リヒター展」を見てきた。平日の夕方で空いてると思ったら、若い男女でけっこう混んでる。リヒターは抽象具象の絵画や写真、その他いろんなスタイルの作品をつくってきた。これまでそのひとつふたつを見てよく分からなかったけど、これだけまとめて見るとその底に流れているものが分かるような気がする。


この美術館は常設展が充実しているのも楽しみ。今回は収蔵品のリヒター(絵画と写真)も展示されている。藤田嗣治の戦争画も3点。藤田の戦争画はたくさんあるが、今回のは鎮魂画宗教画ふうのではなく戦意高揚絵画。ノモンハンの作品は、日本兵が草原でソ連戦車を一方的に攻撃している、史実とかけ離れたフェイク画。もっとも、ノモンハンについては日本兵の死体累々の作品がもう一点あったという話だ。その絵は現存しないが、見てみたかった。

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June 20, 2022

永田和宏『あの胸が岬のように遠かった』を読む

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永田和宏『あの胸が岬のように遠かった』(新潮社)の感想をブック・ナビにアップしました。

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June 14, 2022

クルドの写真展

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埼玉県の川口や蕨にはたくさんのクルド人が住んでいる。2000人と言われる、国内最大のクルド人居住地域。そのクルド人のことを知ってもらおうという地元での写真展「トルコから日本へ クルド人の今」を見てきた(~6月20日、Mギャラリー川口、048-254-8021)。狭い会場ながら、トルコでの民族衣装を着てのお祭り、街を破壊され避難する人びと、日本での暮らしが3つのパートに分かれて展示されている。撮影はRefik Tekin、鈴木雄介、横関一浩。在日クルド人の多くはトルコから迫害を逃れてきたのだが、難民申請して認定された人は現在まで一人もいない。法的にきわめて不安定な状態に置かれている。写真は、顔が写るのが危険ということで許可を得て会場の外から撮影。

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