『オールド・ガード』 切れのいいアクション
小生もそれなりの映画ファンのつもりだけど、小生よりたくさん映画を見ているNさんお勧めのアクション映画がネットフリックス・オリジナルの新作『オールド・ガード(原題:The Old Guard)』。シャーリーズ・セロンがなんとも魅力的!
原作はアメリカン・コミックス。なぜか不死身になってしまった戦士が世紀を超えて人々のために戦うという、いかにもアメコミらしい荒唐無稽な設定。ボスのアンドロマケ(アンディ。シャーリーズ・セロン)は紀元前に黒海周辺で活動したスキタイの女戦士。アンディに従う男3人は十字軍の生き残りなど。そこにアフガニスタンで殺され生き返った米海兵隊のアフリカ系女性隊員ナイル(キキ・レオン)が加わる。彼らの不死の理由を探ってひと儲けを企む製薬会社のCEOが元CIAを雇ってアンディたちを捕らえ、最後はお定まりの格闘、銃撃戦というお話。
ともかくシャーリーズが恰好いいのなんの。ブロンドを黒く染め、バッサリと短髪。黒ずくめのTシャツと細身のパンツにブーツ。サングラスをかけて歩く冒頭のショットは男の子みたい。シャーリーズは『エスクワイア』で「最もセクシーな女性」に選ばれたこともある女優だけど、身体も絞り(彼女は役づくりで体重を十数キロ増やしたり減らしたりする)、しゃべり方や仕草からも女っぽさをとことん消してる。こういう強い女のキャラクターは『エイリアン』のシガニー・ウィーバーが思いつくけど、シャーリーズがすごいのは、それに加えてアクション・シーンの切れのよさ。パンチにキック、そして敵を投げてと、44歳とは思えない格闘技を披露してくれる。シャーリーズはこの映画の製作者として出資もしているから、このヒロイン像は望まれたものでなく彼女自身が欲していると考えていいんだろう。
シャーリーズは小生にとっては『サイダーハウス・ルール』とか『あの日、欲望の大地で』とか文芸映画の印象が強かったけど、『マッドマックス 怒りのデスロード』で丸刈りに顔を黒く塗った女戦士に度肝を抜かれた。『オールド・ガード』はその延長上で、シャーリーズ自身が自分の魅力はここに(も)あると見定めたんじゃないか。監督も女性でジーナ・プリンス=バイスウッド。続編も動きだしてるらしい。
Comments
雄さん、こんにちは。これ面白かったですね~!
映画館で観たらどうだったかな?と思わずにはいられませんが、とにかくシャーリーズが最高でした。
続編が楽しみです。
梅雨が明けていよいよ本格的に暑くなってきましたね。
暑中お見舞い申し上げます。
真紅拝
Posted by: 真紅 | August 02, 2020 01:39 PM
シャーリーズ、『マッドマックス』とこれには参りました。
続編、楽しみです。
高齢+病後の「高リスク組」なので映画館に行けず、もっぱらネトフリで楽しんでいます。
映画ばかりでなく、ドラマも『マインドハンター』とか『ナルコス』とか、ハマります。
Posted by: 雄 | August 10, 2020 02:50 PM