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April 12, 2020

コロナ対策、埼玉は動き鈍いなあ

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毎日、1時間ほど散歩する。4車線の広い道路だが建設途中で、東北新幹線の高架下であるここで行き止まり。ここでUターンする。建設中だから車も人も少ない。歩道も歩行者と自転車がライン分けされていて、同じように散歩している人やジョガーとは距離を取ってすれ違える。

非常事態宣言でいろんな権限を持つのは知事だし、保健所や公立学校は市町村の管轄だから、コロナウイルスにどう対処するかは自治体の首長の力の差がはっきり出る。僕はさいたま市の住民だけど、どうも市も県も動きが鈍い。

埼玉県の感染者は378人(4月11日)。同じく東京に隣接する神奈川の515人、千葉の428人に比べるとやや少ない。それなのに、陽性者の受け入れ先として県が確保したはずの一般病床約150床のうち、実際には47床しか使えないことが分かって、10日現在で127人が入院できず自宅待機を強いられている。そもそも埼玉は人口に対して医師・看護師の絶対数が少ない医療貧困県。あわててホテル確保に動いてるようだけど、それにしても今からこの状態では、いざというときどうなるのか。

そもそもウイルスの検査件数も少ない。例えばさいたま市の検査数は163件(人口10万人当たりの検査人数12.44。8日現在)。同じ100万都市である千葉市の643件(65.62)に比べると圧倒的に少ない。市の保険局長は「重症者が入院できない状況を避けるため、検査にかける条件を厳しめにやった」と、背景に医療の貧困があることを認めてる(朝日新聞)。同じような理由で県全体の検査数も少ないだろうから、隠れ感染者がまだまだいるんじゃないかと心配になる。

発信力の差も大きい。熊谷俊人千葉市長が学校の休校や自粛・補償について独自の判断をし、それをブログやツイッターで自分の言葉で毎日のように発信しているのに比べて(森田健作知事の動きが鈍いんでよけい目立つにしても)、埼玉はどうもね。大野元裕知事のツイッターは役人の作文のような発表だけだし、清水勇人さいたま市長のツイッターにいたっては去年の10月23日以来更新されてない。 コロナウイルスの流行は地域差が大きい。だからこそ、市民を含めて地域の力が試される。別にツイッターにこだわらないが、もっと顔を見せてデータを公開し、どう対処するかを語ってほしい。

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