世田谷美術館へ
寛解の診断をもらったけれど、抗ガン剤の後遺症で足裏がしびれ、爪が割れやすくなっている。寒くなるにつれ症状が強くなって、寒い朝や長時間歩いたりすると足先が痛む。自然、遠出するのが億劫になる。
今日は暖かかったので、病院帰りに世田谷美術館へ回って「奈良原一高のスペイン──約束の旅」展(~20年1月26日)。1960年代、30歳そこそこの奈良原によって撮影されたもの。いま見ても鮮烈。印刷でしか知らなかった作品を新しいプリントで見ることができる。
ひとまわり見て足が痛くなったので、館内のカフェで紅茶と洋梨のタルトでひと休み。窓の外のテラスは初冬の陽射し。室内にはアコーデォインの「シェルブールの雨傘」が流れてる。生きる歓びに満ちたフィエスタ。生と死が隣り合った闘牛。いま見てきた写真を思い出して、こういう時間をもてる幸せを味わう。
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