川湯温泉へ
北海道の川湯温泉へ行ってきた。女満別空港からバスで1時間半。雪の残る美幌峠を越え、屈斜路湖畔を走り、活火山の硫黄山に向かって少し入ったあたり。その先に摩周湖がある。
源泉掛け流しの湯は硫黄泉。硫黄泉といえば白濁していることが多いけど、ここのはかすかに緑白色がかっているが透明。湯の花もない。天候によってちょっと熱かったり、ぬるめだったり。外は白樺とアカエゾマツの林。時折雪が舞い、冷たい風を顔に感じながら小一時間つかっていると体の芯から温まる。
湯の出口には硫黄の結晶。強い酸性の湯で、目に入るとしみる。塩分も多く、舐めると塩味。
町なかを温泉が川になって流れている。かつてはアイヌ語でセセクベツ(熱い川)と呼ばれていた。
こんなに大きな温泉だとは知らなかった。大きなホテルが何軒もあるが、廃業して雑草が生えたままの建物もある。団体客で持っていた宿はきついだろう。
水蒸気が立ちのぼる硫黄山。熱された地下水が噴気孔近くまで上昇し、手前に広がるイソツツジの群落の地下を流れ温泉街近くで湧出する。
エコミュージアムの背後に広がるアカエゾマツの森。酸性土壌で植物にはきびしい環境。国立公園なので、倒木もそのまま自然の成り行きにまかせる。
晴れていたと思っていたら、いきなり降ってきた。10分ほど激しく降り、あっという間に止む。
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