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May 28, 2017

「異郷のモダニズム 満洲写真全史」展

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ボランティアで大阪へ行った帰り、名古屋で途中下車し「異郷のモダニズム 満洲写真全史」展(名古屋市美術館、~6月25日)へ。

満洲の写真は断片的には見ていたけど、「全史」と銘打つだけのことはある。満鉄が内地へのパブリシティとして撮影した昭和初期の記録的な写真、淵上白陽らが撮影した芸術写真、国(満洲国)が主導したプロパガンダの写真など、植民者の日本人が満洲をどう捉え、内地にどう伝えたかを時代を追って跡付ける。最後に、敗戦によってソ連軍や中国共産党軍によってインフラ施設を奪われ廃墟となった、米軍撮影の写真もある。

充実した写真展。立派な図録が出ているけど、名古屋だけの開催はもったいない。


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Comments

われら風景写真家の構図論を横目でシニカルに眺めていた日本工房の名取洋之助氏他が、実は、記録・リアリズムを標榜するなかで、『戦争プロパガンダ』という周到な『表現』をしていた逆説。私の興味は戦争犯罪論ではなく、彼のリアリズムの逆説。こんな写真展が名古屋だけで昨年あったとは、灯台もと暗し。とはいえ、名古屋からは、東松照明、浅井慎平、さらには加納典明せんせ。同ジャンルの水越武氏・・・・(おっと豊橋だったがね。中島岳志著『超国家主義』書評拝読。

Posted by: クラシック大好き | August 31, 2018 at 04:34 AM

リアリズムという新しい表現と、ライカの出現と、印刷技術の進歩と、国家による映像プロパガンダの出現(ソ連、ドイツ、アメリカ、日本)とが期せずしてほぼ同時代に起こってしまった不幸とでも言うのでしょうか。「満洲」は去年いちばんの写真展でした。

Posted by: | September 06, 2018 at 10:14 PM

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