天人峡温泉へ
北海道・大雪山麓の天人峡温泉へ行ってきた。
忠別川沿いの水車の露店風呂。
旭川空港から東川町を経て忠別川に沿って大雪山麓へわけいる。忠別湖をすぎると積雪は1メートル近くなる。旭岳方面とは別の谷に入ると、どんづまりに2軒の宿がある。近くに羽衣の滝という名勝があるが、今は積雪が多くて近づけない。
湯は無色だが、空気に触れると緑褐色になる。硫酸塩・炭酸水素塩・.塩化物泉。源泉掛け流しで、40度前後のちょうどいい湯温。肌にぬめりを感じ、心地よくていつまでも入っていられる。
2つの内湯と2つの露天風呂がある。これは大浴場の岩風呂。内風呂だが、幅20メートル、高さ7メートルほどの岩を露出させている。豪快な風呂。
飲用できる。わずかに金属の苦みと塩味。胃腸病や腰痛に効くそうだ。
温泉は明治末、アイヌの案内でこの谷に入った日本人が発見し、数年後に宿が建てられた。宿泊する建物は現在とは反対側の岸にあり、橋で忠別川を渡って入浴していた。
もうひとつの露天。忠別川をはさんだ対岸には涙岩という一枚岩がある。
翌日は春のような陽気。涙岩に積もった雪が雪崩となって忠別川に落ち、巨大な一枚岩が姿をのぞかせた。
東川方面へ向かうと二つのトンネルがある。
東川では写真甲子園という催しが毎年開催されていて、写真雑誌を編集していた20年前、4回ほど参加したことがある。そのときは、天人峡から5キロほどの旭岳温泉に泊った。
トンネルを抜けると七福岩と呼ばれる柱状節理がある。大雪山系の噴火で堆積した凝灰岩が冷えて固まるときに収縮し、柱状になった岩。
1000メートルの(歩くには)長い2つ目のトンネルと抜けると、熊出没注意の標識。熊と鉢合わせしてはたまらないので、Uターンして宿へ戻る。
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