銀座で二つの展覧会
銀座で展覧会を二つ、はしご。
寺崎百合子「図書館」(~2月24日、ギャラリー小柳)。ヨーロッパの古い図書館の蔵書と地球儀と、数百年の時間が降り積もった空間。この人の絵はいつも鉛筆画。モノクロームの写真のようでいて、指先で細密な描写を重ねることが生む肌触りは(大きなものは一年がかりだそうだ)、一瞬を切り取る写真とは別の厚みを持っている。すぐれた写真もそうだけど、ある種の精神性を感じさせる。
青木美歌「あなたに続く森」(~2月26日、ポーラ美術館ANNEX)。この人の作品は初めてだけど、ガラスを素材に菌類やウイルス、細胞など目に見えない生命を形にしてきたとのこと。ガラスの森に迷い込んだような錯覚を覚える。
どちらも入場無料です。
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