金丸重嶺写真展
Kanamaru Shigene photo exhibition
「写真家 金丸重嶺 新興写真の時代 1926-1945」展に行く(~3月3日、江古田・日大芸術学部芸術資料館)。
昭和初期、新興写真と呼ばれる都市的な表現に刺激され撮影した初期の作品から、花王石鹸などの広告写真、ベルリン・オリンピック、従軍した武漢作戦、国策宣伝用の写真まで。新聞・雑誌の紙誌面やパンフレット、当時のアルバム、オリジナル・プリントやニュー・プリントで構成されている。
興味があったのは、当時、新装して売り出された花王石鹸の広告写真。発売までの予告は金丸重嶺、発売後は木村伊兵衛が撮影している。雑誌や新聞の広告5点が展示されていた。モンタージュを多用したダイナミックな表現。生活感あふれる木村の広告とはタッチが違う。
ベルリン・オリンピックやヨーロッパのスナップははじめて見た。金丸重嶺は写真家としてより書き手として知っていたけど、この写真群は時代の空気を伝えてくれる。
充実したカタログを無料でいただけるのはありがたい。
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