嶋津健一トリオを聞く
久しぶりに嶋津健一トリオを聞いた(2月22日、青山・Body & Soul)。
このところ加藤真一(b)、今村健太郎(ds)と組んだライブが多い。ふたりは2組ある嶋津トリオの別のトリオのメンバー。よく歌うベースの加藤と、若くて切れのいい今村のドラムスと組んだこの新しいトリオがいちばんいい音を出すと思う。
ライブはいつものように、島津が好きな作曲家の曲とオリジナルとを半分ずつ。エリントン、ミシェル・ルグラン、ジョニー・マンデル、A.C.ジョビンら。
ルグランの「シェルブールの雨傘」は、CDに収められた情感あふれる演奏から一転しスイングしまくって客をのせる。マンデルの「シースケープ」は嶋津好みの美しいバラード。ジョビンの「3月の水」もボサノバのテイストを抜いて現代音楽みたい。と思うと、リストの「愛の夢」をクラシックとは思えない編曲で見事なジャズに。オリジナルの「はらぺこ」はハードパップ。「嶋津の子守歌」は加藤のベースが、かのバードランドの名曲を連想させるメロディを弾く。ピアニスト嶋津の多彩な魅力を堪能しました。
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