鳥辺山から宮川町へ
from Toribeyama to Miyagawa-cho, Kyoto
ボランティアの用事で大阪へ行ったので、翌日は京都に回り墓参りと、知人2人に会う。
世話になった方の墓が東山五条の西大谷本廟にある。20年近く前、はじめてそこへ行ったとき、ここが高校時代に日本史や古文でよく出てきた鳥辺山であることを知った。以来、墓参りに行くたびに、鳥辺山から清水寺に抜ける道を歩くのが楽しみになった。
数百年、いや千年以上にわたって戦乱や飢饉の死者が葬られた場所。いま京都は中国人はじめ外国人観光客で大変なにぎわいだけど、さすがにここは静かだ。江戸時代の墓から、明治以後のいくつもの戦争で死んだ兵士の立派な墓まで。ひとつひとつ墓誌を読んでいくと、時代を超えた死者の連なりに粛然とする。
写真手前の頂上が丸いのは江戸時代の墓。最後に死者が葬られたのは安政年間で、以後は途絶えている。どんな家だったのだろう。
8月の台風11号で道が崩れ、清水寺へ通り抜けできないので引き返す。
親鸞が荼毘にふされた御荼毘所。
五条通りから宮川筋へ。このあたりまだ井戸が現役で使われている。
知人の家は元お茶屋。かつては民宿もやっていたので、何度か客室に泊まったことがある。
小生よりいくつ歳上か聞いたことがないのだが、今も芸妓さんに三味線を教える現役のお師匠さん。
宮川町から四条木屋町へ出て、昔からの喫茶店フランソワでもう一人の知人と久しぶりに会っておしゃべり。この2日間、新幹線やホテルの部屋で東山彰良『流』を読む。いやあ面白かった。
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