国会前 SEALDs他の集会
国会前は1000人委員会、SEALDs、安保法制に反対する学者の会が主催する集会。国会前は広場がないので、議事堂正面から三方向に延びる歩道に参加者が長い列をなす。
国会で安倍総理や中谷防衛大臣がああだこうだと答弁する映像を毎日のように見せられて、僕たちに無意識のうちに刷り込まれているのは、「結局、法(言葉)なんてどうにでもなるものさ」というニヒリズムではないだろうか。言葉を実質のともなわない記号としてもてあそべば、どんな屁理屈だって立つ。黒を白と言いくるめることもできる。
憲法学者が「法的安定性をそこなう」と言っているのを僕たちの日常の言葉に置きかえてみれば、そういうことだろう。戦後70年、いろんな問題はあるにせよ「他人の戦争に加担しない」ことで国民的合意のある憲法を、ちゃんとした手続きをふまず180度ひっくり返そうという。もしこの法案が通るなら、言葉へのニヒリズムはいっそう深く浸透するだろう。
SEALDsのコールで今日はじめて登場したフレーズは
一見きわめて明白に 違憲無効!
コールの前に登場した憲法学者が紹介した、砂川事件判決の一節。裁判所が違憲かどうか審査できるのは「一見きわめて明白に違憲無効」の場合に限るという、でも安保法制は「一見きわめて明白に違憲無効」じゃないかとスピーチしたのを受けて、即、コールに取り入れた。むずかしいフレーズだけど、さすがに若い。一拍の休符を入れて、ちゃんとリズムにのせた。
砂川事件判決は、自民党が集団的自衛権は合憲と強弁する根拠にしているもの。石破が言った「なんか自民党感じ悪いよね」と同じように、相手の言葉をこっちの武器に転化するのは遊び心あってこそでしょう。SEALDsのコールに唱和していて自然に体が動くし気持いいのは、国会内で言葉が死んでいくのを見ているしかないのと反対に、ささやかであれ言葉に命が吹き込まれる瞬間をみんなが同時体験してるからじゃないかな。
なんか自民党感じ悪いよね
なんか安倍ソーリ大人げないよね
ケンポー読めないソーリはいらない
センソーしたがるソーリはいらない
Tell me what democracy looks like.
This is what democracy looks like.
♪あ♪べ♪は♪や♪め♪ろ
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