「戦争と平和」展
今日は大規模な反安保法制の集会がある日だけど、前から墓参の計画を立てていたので三島へ。墓参りをすませて近くのIZU PHOTO MUSEUMの「戦争と平和」展へ行く。
昭和10年代、日本文化を海外へ紹介することに始まった国策ヴィジュアル雑誌が戦争に巻き込まれていく。その過程を『NIPPON』『TRAVEL IN JAPAN』『FRONT』『写真週報』などを通して追跡している。
小型カメラが出現し「報道写真(ルポルタージュ・フォト)」の可能性が一挙に広がったこと、印刷技術の発達で高画質の雑誌を大量に印刷できる時代になったことなど、メディア環境の変化とともに生じた近代写真・デザインの勃興期に名取洋之助、木村伊兵衛、土門拳、原弘、亀倉雄策らが出現したことの幸運と、彼らの世界水準の仕事が戦争協力を通じてしか実現しなかった不幸。
数年前の名取洋之助展で見たものも多いけど、パリ万博に出品された写真壁画(写真・木村伊兵衛ら、構成・原弘)が再現されていたことや、戦後すぐに出版された『LIVING HIROSHIMA』の版下を見られたのが面白かった。
熱海へ一泊。朝、空はどんより曇っている。
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