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July 24, 2015

マッコイ・タイナーとジョー・ロバーノ

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McCoy Tyner & Joe Lovano Quartet

マッコイ・タイナーを聴くこれが最後の機会かな、と思いつつライブに行った(Blue Note東京、7月23日)。ジョー・ロバーノとのコラボも魅力だ。

事前のアナウンスでは、最初にジョー・ロバーノのトリオ、次がマッコイ・タイナーのトリオ、最後にカルテットということだった。でもジョーのトリオが舞台に上がったあと、また拍手が起こる。舞台袖を見ると、マッコイが若い付き人に手を引かれて歩いてくる。77歳、あの巨体は小さくなり、足元もおぼつかない。でも最初からマッコイが弾くとわかって場内が湧く。

歩く姿は老人だけど、ピアノに向かえばマッコイ・タイナーの音は健在だ。1曲目から全開。全盛時の早弾き、流麗なピアノとはさすがに違うけど、若いころよりむしろ力強いタッチ。左手でピアノを打楽器のように叩いてリズムをつくる。かと思うと一瞬、コルトレーンの背後で弾いているのかと錯覚させる音を繰りだす。障害があるのだろうか、右手は時に力強さに欠けるけど相変わらず美しい。

それ以上に素晴らしかったのがジョーのサックス。次々にフレーズが湧いてくる。リズミックに吹いていたかと思うと、いきなり吠える。図太いトーンから、こすれるような翳りある音まで変幻自在。ステージそばの席だったので、2メートル足らずの近さでジョーの音のシャワーを浴びて幸せだった。

マッコイのソロ、ジョーのトリオ2曲をはさんで、最後にカルテットの「イン・ナ・メロー・トーン」まで、久しぶりに興奮した。ベースはジェラルド・キャノン、ドラムスはフランシスコ・メラと若い2人。

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