「文化住宅」を発見
散歩していて、調神社の近くで「文化住宅」をひとつ見つけた。
「文化住宅」は大正から昭和初期にかけて流行った和洋折衷の住宅。玄関脇に洋間が一間だけついている。宮崎駿のアニメにも登場するから、ああ、あれか、と思い当たる方も多いだろう。
旧浦和市中心部は戦前からの住宅地なので、まだ辛うじて「文化住宅」が残っている。僕がこのあたりで知っているのは2軒。ガキのころはそこここにあったけれど、戦後、高度成長の時代にほとんど取りこわされてしまった。わが家は築85年になるが純和風建築なので、小さい頃、洋間のある友達の家に遊びにいくとモダンな感じで羨ましかった。
今日みつけたこの家は、人の気配がしない。洋間の窓が割れ、テレビアンテナが傾いている。留守なのか、無人なのか。ここも間もなく取りこわされてしまうのか。
「文化住宅」のそばにあった寅薬師堂。薬師は目の病を治す仏とされ、「め」の絵馬が奉納されている。
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