ティル・ブレナーを聞く
今年のジャズの聞きおさめはティル・ブレナーのライブ(~12月24日、表参道・ブルーノート東京)。
ティル・ブレナーといえば、10年ほど前に出たアルバム『ブルー・アイド・ソウル』をいっときよく聞いた。サンプリングやターンテーブルを駆使した現代的ジャズ。マイルスみたいなミュート・トランペットもフリューゲルホーンも実に澄んだ音がして、それが今ふうなバックにはまってストリート感覚がとてもよかった。
今日はティルのトランペットとテナーサックスの2管にピアノ・トリオのクインテット。ピアノとベースは曲によってアコースティックとエレクトリックを弾きわける。
フリューゲルホーンを手に登場したティルはまず「ウィル・オブ・ネイチャー」、次にステージに置いたあったミュート・トランペットに持ちかえて『ブルー・アイド・ソウル』から「42nd & 6th」。口ずさみたくなるようなメロディのヒット曲だから、満員の客はもういい気分になってる。「クリスマス・ソング」をはさんで『ブルー・アイド・ソウル』からメドレー。やはりこのアルバムの曲はいま聞いても新鮮だ。ティルとサックスが吹きまくるけれど、エネルギッシュというよりクール。粋な感じがするのはやはりヨーロッパ・ジャズ。
ティルはエレピを弾きながら歌も披露した。ブラジルの曲ではテナーがフルートに持ちかえていい感じ。アンコールを含めクリスマス曲を2曲やったせいもあって、興奮するというより心地よく酔った夜でした。
バックはマグナス・リンドグレン(ts、fl)、ヤスパー・ソファーズ(p)、クリスチャン・フォン・カプヘンクスト(b)、デヴィッド・ヘインズ(ds)。
Comments
Youtubeで早速観ました。トランペット、フリューゲルホーンの音がいいですね。歌はあまり良くない感じがしましたが、いかがだったんですか。
ネットで『ブルー・アイド・ソウル』を注文しました。暮れの掃除等をこれを聴きながらやろうと思っています。楽しみです。
良いお年をお迎え下さい。
Posted by: TO | December 25, 2013 09:29 PM
「チャッティン・ウィズ・チェット」というアルバムではチェット・ベイカーばりのヴォーカルも披露してますが、チェットには及ばず余技といった感じですかね。
ライブを聞いて、私も久しぶりに「ブルー・アイド・ソウル」を聞いています。
よいお年をお迎えください。
Posted by: 雄 | December 26, 2013 12:23 PM