12月6日夜、国会前
a meeting against specified secrets protection bill
特定秘密保護法が成立した夜、国会前にいた。たくさんの人々が「強行採決するな」「廃案にしろ」と声を上げていた。
法案は成立してしまったけれど、国会をこれだけの人が取りまいて声を上げていたことは記憶しておこう。今の国会議員を選んだのは私たち自身だけど、私たちは別に国会や政府に全権を委任したわけではない。おかしなことがあれば異議を申し立てる、そのルートが国会だけでなくたくさんあることが民主主義の基本だろう。福島原発の事故以来、普通の市民が街頭に出て声を上げることが定着した。私も学生時代以来、数十年ぶりに街頭に出るようになった。
誰だったかが戦後日本のいいところを二つ上げていて、うん、そうだなと思った。
「戦争をせず、一人の自国民も他国民も殺していないこと」
「自由にものが言える社会であること」
もうひとつつけ加えるなら、
「貧富の差が少ない社会をつくったこと」
いろんな欠陥はあるにしても、この三つは誇っていいし守る価値のあることだと思う。でも三つとも、それを享受している間はそのことの価値に気づかない。失いかけて、初めてそのありがたさに気づく。格差が広がり、秘密保護法が成立し、集団的自衛権の解釈改憲が日程に上る。今はそのありがたさを失いかけている時代だ。
Comments
お疲れ様でした。こうして粘り強く行動されることに対して敬意を表します。私も地元で何かしなければと思いつつ何もせず、強行採決されてしまいました。
残念ですが、これで終わったのではなく、これからも監視し、
抗議していかなければなりません。
Posted by: TO | December 07, 2013 11:01 AM
これだけの反対があったのですから、運用に少しでもブレーキがかかればいいのですが。またそうなるよう監視しないといけませんね。来年は集団的自衛権の議論も白熱するでしょうし。
Posted by: 雄 | December 07, 2013 07:47 PM