3つの写真展
この日は昼から3つの写真展を回る。仕事が立てこんでいて、都心に出る日にはいくつもの予定を詰め込んでしまう。
まず清澄白河のTAPギャラリーで村越としや「March 2013」展(~11月17日)。福島県須賀川出身の村越が故郷を撮影しているシリーズの新作。原発事故の前と後、風景が変わったわけではない。その変わらない風景を撮りつづけている。変わらないとはいえ、見る者は事故のことを考えないわけにはいかない。曇天のもと、山野と町が沈鬱だ。
竹橋の国立近代美術館でジョセフ・クーデルカ展(~14年1月13日)。一昨年の「プラハ 1968」展も素晴らしかったが、これも充実したレトロスペクティブ。断片的にしか見ていなかった「ジプシーズ」「エグザイルズ」などすべての仕事を見渡せる。劇場の舞台写真から出発したクーデルカは、世界を劇場として見ている(と感じたら、彼自身がそう言っていた)。
御茶ノ水のお茶ナビゲート&ギャラリー蔵で「<岩波写真文庫>が撮った1950年代」展(~11月18日)。これは6月に銀座・教文館書店で見た「<岩波写真文庫>とその時代」展のほうが充実していた。が、岩波書店の編集者・桑原涼氏が「写真文庫」の技術と人脈の流れを解説したトーク(11月13日)は面白かった。




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