« ムクゲ咲く | Main | 展覧会ふたつ »

June 23, 2013

嶋津健一トリオを聞く

1306231w
Shimazu Kenichi Trio live

久しぶりに嶋津健一トリオを聞く(6月22日、赤坂・Relaxin')。

この日は友人のU夫妻を誘って。Uは高校の同級生で、僕にジャズを教えてくれた”恩人”。高校2年のとき、Uの家に遊びに行ったらオスカー・ピーターソンの「ナイト・トレイン」を聞かせてくれた。それがきっかけで、フォーク少年だった僕はジャズにのめりこむことになった。彼ともうひとりの友人と、授業を抜け出して日暮里のゆうやけ段々(当時はそんな名前はなかったけど)にあったジャズ喫茶「シャルマン」に行ったこともある。Uに教えられて有楽町のジャズ喫茶「ママ」に出入りするようにもなった。

嶋津健一はここ数年「コンポーザーズⅠ・Ⅱ」という2枚のアルバムを出していて、Ⅰではミシェル・ルグラン、Ⅱではジョニー・マンデル、2人の作曲家の曲と自作の曲を半分ずつ演奏している。今夜はジョニー・マンデルの曲から入る。自作の曲を織りまぜながら、ウェイン・ショーター、アントニオ・カルロス・ジョビン、チック・コリア(「私にはめずらしく」とMCしていたが)といったプレイヤーの曲を、ミディアム・テンポやバラードで。後半はリクエストに応えてスタンダードも何曲か。

なかでもジョビンの「ポートレート・イン・ブラック・アンド・ホワイト」は絶品でした。嶋津の得意なバラードで入り、たっぷりソロを聞かせた後、ボサノバに変わる。ライブが終わった後、ジョビンが良かったと伝えたら、あと数曲ジョビンの隠れた名曲を探しだして「コンポーザーズⅢ」をつくろうかな、との答え。期待してしまう。

バックで悠然とした林正男(b)、若くてキレのよい今村健太郎(ds)のサポートも、いつもながらすばらしい。


|

« ムクゲ咲く | Main | 展覧会ふたつ »

Comments

楽しいライブでしたね。家内も十分に楽しんでいました。ジョビンの曲もまったく知らなかったのだが、素材の良さとともに嶋津トリオの上手さが際立っていた。お互いジャズとも長い付き合いだね。

Posted by: 正 | June 26, 2013 10:58 PM

ベース2台とやるダブルベース・トリオもいいですよ。今度機会があれば誘います。

Posted by: | June 27, 2013 09:53 PM

日暮里のシャルマンは今でも営業していますよ(水、金、土の19時~)今は2階だけ営業しています。

Posted by: コリドラス | December 13, 2013 05:08 PM

ありがとうございます。今はバーになっているようですね。前を通ったことはあるんですが、今度のぞいてみます。

Posted by: | December 14, 2013 12:18 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 嶋津健一トリオを聞く:

« ムクゲ咲く | Main | 展覧会ふたつ »