最後の東京クヮルテット

Tokyo String Quartet last concert
今年解散する弦楽四重奏団、東京クヮルテットの最後の日本ツアーが行われている。東京オペラシティでの公演に出かけた(5月16日)。
第2ヴァイオリンの池田菊衛君は中学・高校の同級生。この10年あまり、アメリカを本拠にするクヮルテットが日本へ来るたびに仲間と聞きにいくのを楽しみにしていた。僕がニューヨークに滞在していたときもカーネギー・ホールの公演に誘ってくれたり、郊外の自宅に招かれてご馳走になったり、すっかりお世話になっている。
この日のメインはベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番。ベートーヴェン弦楽四重奏全16曲を録音した「全集」は東京クヮルテットの代表作で、そこからのチョイスが最後にふさわしい。僕は東京クヮルテット以外に室内楽をあまり知らないけれど、初心者が聞いてもそれと分かる入魂の演奏。見事なアンサンブルと絹の手触りの音色。いつまでも拍手が鳴りやまなかった。
コンサート後のレセプション。池田君(左端)が「野球だと打率3割で評価されるけれど、9割以上でもダメなのがこの世界。まだやれるのにと惜しまれるうちに解散することを決めました」と挨拶した。池田君の右が第1ヴァイオリンのマーティン・ビーヴァーさん、その右(手前)の白髪の紳士が創設メンバーでヴィオラの磯村和英さん、右端がチェロのクライヴ・グリーンスミスさん。44年間、お疲れさまでした。

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