京都そぞろ歩き
翌日は京都をそぞろ歩き。午前中は嵐山へ。雨模様の日曜日、紅葉や桜の季節に比べれば人出はうんと少ない。雨に濡れた新緑が美しい。
二尊院。ここの釈迦如来像、阿弥陀如来像は見たことがなかった。写真から想像していたのよりずっと小さな仏像。
展示されていた法然の「七ケ条制誠」。巻末に百数十人の弟子が署名していて、そのなかに親鸞の「僧綽空」もあった。お世辞にも上手な字とはいえず、整っていないのが親鸞らしいというか。
祇王寺。
常寂光寺。
小倉山の麓にある常寂光寺から京都市街を見る。
雨足が激しくなってきたので午後は市内へ。三条烏丸の六角堂。
聖徳太子創建と伝えられる古い寺で、叡山で修行していた親鸞が百日参籠したことで有名。親鸞自ら彫ったと伝えられえる、修行姿の親鸞像がある。
煩悩を捨てられない親鸞の夢にここの本尊、如意輪観音が現れ、「もしお前が女なしでいられないなら、私が美しい女になってお前に犯されてやろう、そして死ぬときはお前を極楽に導いてやろう」と告げた(梅原猛『京都発見・2』)。こういうことを平然と書き記す親鸞は当時、過激な仏教者だったんだろう。ここから妻帯を認める親鸞の仏教が生まれた。
イノダコーヒでひと休みし錦小路で漬物とお茶を買って、地下鉄五条駅まで路地から路地をそぞろ歩き。雨で裏通りに人影はない。
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