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April 30, 2013

レモンバーム・ティー

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Lemon balm tea

レモンバームが育ってきた。多年草だから真冬にもう芽を出していた。同じ多年草のミントはまだ5センチ程度。種を蒔いたバジルはまだ芽も出ていない。

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今日は初めて葉を摘みレモンバーム・ティーに。少量のメープルシロップをたらして。レモンのような香りが清々しい。

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April 25, 2013

『リンカーン』 猫背の大統領

Lincoln
Lincoln(film review)

僕はアメリカ史に詳しくないので、『リンカーン(原題:Lincoln)』に出てくる奴隷制維持派の民主党は現在の民主党とは別の政党とばかり思っていた。実は同じ党なんですね。北部の都市労働者やアフリカ系など中・低所得者層を基盤にした福祉重視の党という現在の姿(最近は変質してるが)は大不況下、民主党ルーズベルト大統領のニューディール政策以降のもので、それ以前の内実は別の党だったといってもいいくらい。

ちょっと調べてみたら民主党の起源は、イギリスから独立して合衆国憲法を制定する際、憲法賛成の多数派(フェデラリスツ=後の共和党につながる)に対する憲法反対派のアンチ・フェデラリスツ(その後、リパブリカンズと称し民主党につながる)にさかのぼる。アンチ・フェデラリスツは南部の大農園主、新たに開拓された西部の小農民層、負債者層を支持基盤とし、奴隷制維持を主張していた。その主張を継いだ民主党は19世紀前半ずっと政権を握っていたけれど、奴隷制廃止を主張する共和党のリンカーンに敗れ、南部11州が連邦から脱退して南北戦争が始まった。

映画の冒頭はその南北戦争で北軍の勝利が見え、南軍との和平交渉が始まろうとするところ。和平交渉が始まる前に憲法を修正して奴隷制廃止を宣言しようとするリンカーン(ダニエル・デイ=ルイス)の政治行動と、家庭人としてのリンカーンの姿。それは子供向け偉人伝の神格化されたリンカーン像とはずいぶん違う。

もともとリンカーンは奴隷制に関しては穏健な反対派で、奴隷制を維持する州に干渉はしないが、新しく州になる地域に奴隷制を拡大するのは反対という態度だった。一方で、即時にすべての州で奴隷制を廃止しようとする急進派スティーブンス(トミー・リー・ジョーンズ)もいる。だから映画のなかで、スティーブンスはリンカーンが妥協するのではと不信の目で見、一方のリンカーンもスティーブンスが急進的な原則論をぶつことで、賛成か反対か迷っている民主党議員が離反してしまうのではと恐れている。

審議が行われる下院で、北部の州は共和党が強く奴隷制廃止を主張する議員が多いけれど、西部や南部に近い州では奴隷制維持の民主党も強く、このままでは20票足らない。リンカーンはロビイストのビルボ(ジェームス・スペイダー)らを使って民主党員を切り崩しにかかる。当然、見返りも提示する。つまりは賄賂。

南部の和平交渉団がやってきたのを議会から隠し、奴隷制廃止を可決する前に和平交渉が進まないよう図る。当然、戦闘はつづき、両軍に死者が出る。リンカーンは「奴隷制廃止のために、どれだけの兵士を犠牲にするのだ」と責められる。奴隷制廃止という理念と、戦闘で日々積み重なる死者との間で、どう優先順位をつけるかに迷い、またその理念を実現するためにはダーティな策も厭わない、そんな政治家の像。

家庭でもリンカーンは責められている。妻のメアリー(サリー・フィールド)からは、息子を従軍させて死なせたらあなたを許さないと責められている。一方、息子のロバート(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)からも、自分は従軍して戦いたいのにそれに反対するのはおかしいと責められている。

ダニエル・デイ=ルイスのリンカーンは、責められ迷う大統領。ルイスはそんなリンカーンの姿を、いつも長身を折るようにする猫背の姿勢によって見る者に印象づけている。神格化された像ではない、生身の大統領。それがまた今の時代にふさわしい姿になっているあたりが、スピルバーグ監督の読みの確かさだろう。スピルバーグはあえて戦闘シーンを避け、スペクタクルではなく言葉による議論映画を志向している。映画としての面白さよりも、映画による教科書をつくる、これもスピルバーグのしたたかな計算か。

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April 22, 2013

浦和ご近所探索 新しいカフェ

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a cafe opened in my neighborhood

わが家から歩いて2分ほどのところに「カフェ・マイスター」がオープンした。外光がたっぷり入り、明るくて気持ちのいいカフェ。国道17号線から二筋入った住宅街のど真ん中。人通りも少なく、ずっとやっていけるのか、人ごとながら心配してしまう。

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店内には焙煎機が置いてある。カフェだけでなく、コーヒー豆の販売がもう一本の柱だそうだ。焙煎は加熱する温度や湿度、煙突からの空気の抜け具合(外気温に左右される)など、微妙な腕が求められる。「マイスター」という店名をつけるくらいだから、若いマスターには自信があるにちがいない。

今までは駅前に出なければ喫茶店はなく、しかもチェーン店ばかりだった。長くつづいてほしい。

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昨日は冬の寒さに逆戻り。今日も陽射しはあるものの、風は冷たい。欅の若葉を見上げるのは、この季節の風景でいちばんの楽しみ。柔らかな緑が快い。

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April 18, 2013

『ロバート・アルドリッチ大全』を読む

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What ever happened to Robert Ardrich?(book)

先週は数年ぶりに本格的な風邪をひき38度近い熱が出て、2日も寝込んでしまった。そのとき読んだのがこれ。アラン・シルヴァー、ジョイムズ・ウルシーニ『ロバート・アルドリッチ大全(原題:What ever happened to Robert Ardrich?)』(国書刊行会、4200円+税)。1950~70年代に活躍したアメリカの映画監督、ロバート・アルドリッチの監督人生をたどり、作品を分析した500ページ以上の分厚い本だ。ちなみに本の原題は、アルドリッチのヒット作『何がジェーンに起ったか(What ever happened to Baby Jane?)』をもじったもの。

ロバート・アルドリッチはアクション、ノワール、戦争映画、西部劇、スポーツもの、歴史劇、女性もの、映画界内幕ものとあらゆるジャンルの娯楽映画をつくり、傑作もあれば駄作もあり、ハリウッドで成功した映画監督と言われている。それでもこの本を読むと、ジョセフ・ロージーら赤狩りで追放された監督の助監督だったため彼自身も危うく喚問を逃れたり、途中で監督を降ろされてヨーロッパに出稼ぎに出かけたり、ヒット作の収益で自分のスタジオを買ったものの自前の映画が当たらず、数年で手放さざるを得なかったり、浮き沈みも激しかった。

ハリウッドで長年監督という職業を張っていくには、常に巨額の資金集めの問題がつきまとう。アルドリッチのように自分の企画にこだわり、時にリベラルなメッセージを作品に込める監督が資金を調達して企画を実現し、しかもそれをヒットさせ持続的に映画をつくりつづけるのは本当に大変なことなのだと、改めて知らされた。

アルドリッチの映画を初めて見たのは1960年代の中学生のころ。ゲイリー・クーパーとバート・ランカスター主演の西部劇『ヴェラクルス』(1954)だった。そのころ西部劇のリバイバル・ブームが起き、かつての名作が次々再公開された。そのようにして見た一本。最後の決闘、悪役ランカスターがにっと笑って死んでゆく。こんな痛快な西部劇があるんだと興奮した。もっとも、監督の名前は知らなかったけど。この映画はアルドリッチにとって最初の大ヒット作だった。

アルドリッチの名前を最初に覚えたのは『飛べ! フェニックス』(1966)。双発機が不時着して十数人の男たちがサハラ砂漠の真ん中に取り残される。リーダーシップを取るアメリカ人機長、強引に砂漠を突破しようとするイギリス人将校、冷静に生き残りを計算するドイツ人飛行機設計家らが対立しつつサバイバルを図る。ドイツ人設計家が壊れた双発機から小さな単発機をつくることを提案、できあがりかけたところで、彼が模型飛行機の設計家であることがわかって……。並みの監督なら乗客に女優を配するところを、アルドリッチは男だけ。頑固な男たちのぶつかりあいを、時に息詰まるように、時にユーモラスに、そして爽快に描いて素晴らしかった。

60年代後半から70年代前半のアルドリッチは絶好調だった。軍刑務所の凶悪犯12人を率いたリー・マーヴィンの少佐が、ナチス支配下の大陸に潜入しナチ将校の館を急襲する痛快アクション『特攻大作戦(原題:The Dirty Dozen。タランティーノ『イングロリアス・バスターズ』はこの映画へのオマージュ)』。大不況下、列車にタダ乗りするホーボー(リー・マーヴィン)と、それを許さない車掌の死闘がすさまじい『北国の帝王』。刑務所内でバート・レイノルズ率いる囚人チーム対看守チームのフットボール対決を描いた『ロンゲスト・ヤード』(これはアルドリッチ最高のヒット作)。はみだし者の警官が騒動を繰り広げるオフビートな『クワイヤボーイズ』も捨てがたい。

同時に、ビデオを借りたりTV放映されたりした初期作品も見た。滅びゆくアパッチ族最後の戦士を主役にした『アパッチ』。ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちに大きな影響を与えたフィルム・ノワール『キッスで殺せ』。ハリウッドを支配する大物プロデューサーの内幕を暴いた『悪徳』。強烈な反戦映画『攻撃』。厚塗りの老ベティ・デイビスがカムバックを目論む元女優を怪演したゴシック・サスペンス『何がジェーンに起ったか?』。痛快なアクション映画の監督とばかり思っていたアルドリッチの硬派な側面も知った。

そして遺作になった『カリフォルニア・ドールズ』。アメリカの農業地帯や寂れた工場町をドサ回りしながら、女子プロレスのタッグ・チャンピオンをめざす2人組「ドールズ」とマネジャーのピーター・フォーク。おんぼろ車でイタリア・オペラのアリアを聞きながらモーテルからモーテルへ移動、ご馳走はハンバーガーで、、、生きる哀しみに満ちたスポーツ映画だった。

アルドリッチの映画に通底するものを一言で取り出すなら、圧倒的に不利な状況に置かれても誇りをもって戦いつづける魂、ということになろう。『スター・ウォーズ』以前のアメリカ映画の最も良質な部分を体現していた監督だったと思う。

わが家にはアルドリッチの十数本のビデオ・DVDコレクションがある。どれも繰り返し見ているから、「またアルドリッチ」と家族に馬鹿にされるけど、この本を読んで、また取り出してしまいそう。今夜は『特攻大作戦』にしようか『カリフォルニア・ドールズ』にしようか、それとも久しぶりに『何がジェーンに起ったか?』でも。

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April 16, 2013

三國連太郎さんを悼む

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memories of Mikuni Rentaro

三國連太郎さんには40年前に二度ほどお目にかかったことがある。

一度目は冬の京都大映撮影所。当時、僕は駆け出しの週刊誌記者で芸能欄を担当していた。毎週1ページ弱のインタビュー記事があり、先輩記者と1週おきに担当していた。人選は自由にでき、だから会いたい人ばかりに会っていた。三國さんの前後の人選を見ると、白川和子、キャロル、伊佐山ひろ子、久世光彦、荒木一郎、深作欣二、藤圭子、阿久悠、加藤泰、前野曜子……と、好みがもろに出ている。

そんなに長い記事でもないので書き写してしまおう。

      ☆      ☆      ☆

 北一輝を描いた映画「戒厳令」(吉田喜重監督)を撮影中の三国連太郎を京都に訪ねて、一緒におしるこを食った。
 熱くて甘いやつを、彼はきれいに平らげた。三国は一日の撮影が終ったあとのおしるこを、楽しみにしているようだった。
 この日の撮影は、二・二六事件の陰の扇動者として逮捕された北が銃殺されるラストシーン。
 時折り雪が舞うなかで、柱にくくられたまま二時間も地面に座り続けるきつい一日だった。
「あの、やっぱり、人間の終焉ていうのは、僕はやっぱり、ドラマチックに演じるべきじゃないと思うんです。その……状況がドラマチックであろうとも、ね。役者ってのは、どうしても最後、ドラマチックに演じたがるもんですけど、なんか、やっぱり、あの、虫のように……、なんかこう終るのが本当のような気がしましてね」
 目を伏せ、マッチの軸やコートの裾をつまみながら話すのである。ある映画の強姦シーンで相手女優を、「本当に犯されるかと思った」と青ざめさせたという、スクリーンのファナチックな三国からは想像もできない。
 北一輝について──。
「日本的怨霊を背負った革命家だという気がします。中国へ渡って、大陸と日本という風土の違いのなかに、その……大変な絶望感を発見したんじゃないでしょうか。僕らの世代には、そういう矛盾みたいなものが大きな振子になっているんですよ。それが理解できるような気もするんですね」
 そういえば三国連太郎は「大陸志向」とでも呼べそうな経歴をもっている。
 十三歳のとき、すでに放浪癖のあった三国少年は、朝鮮に密航したことがある。
 大阪で職を転々としていた昭和十八年の二十一歳、軍の召集令状を見て逃げ出した。兵隊になりたくなかったのである。佐賀の呼子の浜から伝馬船をかっぱらって、朝鮮に渡り、大陸浪人にでもなろうかと考えた。ひとりではさびしいので、ある女を連れ、呼子の駅を出たところで、憲兵にみつかり、海岸の芝居小屋まで逃げたが、捕まってしまった。
 なんとか罰をまぬがれて、二等兵として大陸に渡った。敗戦までの二年近く、実弾を一発も撃ったことのない、当時の基準でいえば、「破廉恥で最低の兵隊」だった。敗戦後は、中国人のなかで一年ぐらいブラブラしていた。
「とにかく、わけがわからず、怖さ知らずなんです、結果的には。すごく臆病で、それでいて毎日なにか変っていないといやなんですがね。役者をしているのも、そういうことなんです」
 現在、三国連太郎は製作、監督、主演を兼ねた映画「岸のない河」をつくっている。借金してアフガニスタンの砂漠にロケをしたが、カネがきれて、中断している。
「あの……すごく切ないんですよね、ひとりで生きてるのが。あの……そういう切なさみたいのがテーマなのかもしれません」
 注射がこわい、地震がこわい、飛行機がこわいという高所恐怖症。自閉症。鬱病。分裂症。どこか傷ついたケモノのにおいのする、百八十センチ、八十四キロのこの俳優が、京都でおしるこを食べているのである。

      ☆      ☆      ☆

二度目に三國さんにお目にかかったのは、この記事が出て数週間後、東京・日比谷の路上だった。

映画でも見ようとカミさんと歩いていたら、偶然にも向こうから三國さんが歩いてきた。三國さんは仕事で一時間ほど顔を合わせただけの僕をきちんと覚えていらして、こちらが女連れだったせいか黙って頭を下げられた。僕はうろたえてしまい、あわててちょこんと頭を下げた。後で映画「戒厳令」の関係者から、三國さんはこの青臭い記事を気に入ってくださったと聞いて嬉しかった。

『飢餓海峡』『神々の深き欲望』をはじめとする数々の名作から、晩年の飄々とした『釣りバカ日誌』まで、戦後日本映画はこの人を措いて語れない。合掌。

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April 11, 2013

『ザ・マスター』 映像の快楽

Themaster
The Master(film review)

『ザ・マスター(原題:The Master)』は、新宗教「コーズ(Cause)」を創設したランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)と、彼に気に入られ教団に入り込む若いフレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)の2人のドラマ。

「コーズ」のモデルは1950年代にロン・ハバードが起こした「サイエントロジー」。新宗教といっても、1960年代に極少数のカルト集団が砂漠に立て籠もったようなものでなく、アメリカやヨーロッパの上流階級に食い込み、大きな資金を集めた。本部は今もカリフォルニアにあり、トム・クルーズがサイエントロジーの信者であることは有名だ。キリスト教思想と精神分析の手法・療法を独特に組み合わせたものらしく、過激な「自己啓発セミナー」みたいなものだろうか。

一方、フレディは第二次大戦を太平洋戦線で戦ったアプレ・ゲール。戦争中から自家製のカクテルでアルコール依存になり、性的妄想に取りつかれている。戦後はスタジオ・カメラマンなどをやっても客とケンカし、うまく社会復帰できないでいる。

ランカスターの娘夫婦の結婚を祝うクルーズに密航したことから、フレディはランカスターと知り合う。フレディのつくる自家製カクテルの強烈な刺激に、ランカスターは嵌まる。カクテルだけでなく、精神的に不安定なフレディは危険な匂いを発し、ランカスターは単に療法の対象とする以上にフレディに惹かれてゆく。

ランカスターはフレディを自分の身近に置き、教団の中心部に「飼う」。フレディは教団の暴力装置になる一方で、教団に軋みをもたらす。フレディはランカスターの妻・ペギー(エイミー・アダムス)に気があるように見えるし、ランカスターの娘はフレディに色目を使う。

ランカスターとフレディの関係には、主人(マスター)と下僕、支配者(マスター)と被支配者、導師(マスター)と弟子、そのどれでもありながら、そのどれに収まりきらないなにかがあるように感じられる。ランカスターはフレディから刺激的なカクテル以上のなにかを受け取っているのだ。といっても、それが性的なものとは画面からは感じられない。そんな複雑な2人の感情を、狂気を孕んだフレディをホアキン・フェニックスが、自信に満ち悠揚迫らぬランカスターをフィリップ・シーモア・ホフマンが迫真の演技。この映画は、それを楽しむものかもしれない。

もうひとつ楽しめるのは画面。wikipediaによると、『ザ・マスター』は大部分が70ミリ(65ミリ)のフィルムで撮影されている。ごく一部、画面を意識的に汚くしたいところは35ミリで撮影され、両者の縦横比が調整されたという。そこから考えると、1996年以来という70ミリで映画を撮ることの狙いは、やはり映像そのものの力と凄さを引き出すことだったんだろうか。70ミリの大画面で見たわけじゃないけど、映像の濃密さ、鮮やかさはすごい。

ランカスターとフレディがそれぞれ砂漠でバイクを飛ばす。ランカスターは戻ってくるが、フレディは戻ってこない。バイクで荒野を飛ばす2人をアップで捉える動感が素晴らしい。

航海する船の船尾から白波が立つのを俯瞰するショットも冒頭から3度出てくる。青い海と泡立つ白波、航跡が跡を引く。純粋な映像の快楽とでも言ったらいいのか。

個人的に00年代ベストを選べば10本のうちに入ってくる『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に比べると小品に見えてしまうけど、ポール・トマス・アンダーソン監督にしか撮れない映画。「中国行きのスロウボート」はじめ数々の名曲が流れるのも嬉しい。

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April 10, 2013

梅の実

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fruits of a Japanese apricot

梅の実が育っている。花が多かった分、実成りもいい。梅酒はまだ以前のものが残っているので、今年は蜜漬けを試みてみようか。

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かえでの新芽。春先は赤く、初夏になると緑になり、秋にもういちど紅葉する。

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アロニア・アルブティフォリアの花。ほんの数ミリの小さな花。

このところ仕事がばたばたした上に、数年ぶりで本格的な風邪をひき、2日ほど寝込んでしまった。熱は引いたけど、体調はまだ元に戻らず。

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