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March 12, 2013

浦和ご近所探索 高層マンション

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a movement against a high-rise apartment building

久しぶりに県庁近くを散歩していたら、こんな垂れ幕が目についた。周辺にも、同じような幟が何本も立っている。近くに高層マンションが建設されるらしい。

ちなみに写真のお宅は医院で、戦前に建てられたらしい瀟洒な建物。医院の部分は洋風、奥の住まいが和風建築になっている。

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角を曲がると、このあたりでいちばん敷地の広い家があり、その塀に「事業計画のお知らせ」が取り付けられていた。敷地約900坪。そこに地上50メートル、14階建て、119戸の高層マンションが建設されるらしい。ここは県庁の裏手に当たり、繁華街も近いから、都市計画法の商業地域に指定されている。商業地域には高層建築物を建てることができる。

塀の一部は壊されて工事用の出入り口が付けられ、敷地内にもう建物はない。庭の大きな樹木が何本も残っている。これらは全部切り倒されるか、せいぜい1、2本が残されるだけだろう。

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塀の向こうに立派な石灯籠が見える。

ここから5分ほど歩いたところに岸町がある。旧中仙道沿いにあり、浦和駅からも繁華街からも近い一等地の住宅街だ。そのせいもあって、町のかなりの部分が商業地域に指定されている。岸町は戦前からの住宅地で、かつては敷地が100坪以上ある木造家屋の立ち並ぶ一帯だったけれど、この10年で、高層マンション街に生まれ変わってしまった。

僕が住んでいるのは北浦和駅に近い場所で、ここは住宅地域に指定されている。住宅地域には高層建築物は建てられない。とはいえ30年前に近所で4階建てワンルーム・マンション計画がもちあがり、ご近所が一緒になって反対し、裁判をやったことがある。ワンルームや高層マンション反対運動が勝つのはなかなかむずかしく、結局は条件闘争で和解した。

岸町でも反対運動があったようだけど、成果があったとは聞かない。浦和は大きな産業も大規模商業施設もなく、静かな住宅地であることが取柄の町。同じ住宅地でも、緑の多い一戸建ての街から、高層マンション街へと変わろうとしている。都市計画法では地域指定は地方自治体が決めることになっているけれど、自分たちの住む町をどうしたいか、住民の意思を反映させる仕組みがあっていいと思う。


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