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March 26, 2013

ウェイン・ショーターを聞く

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Wayne Shorter Quartet live

ウェイン・ショーターをちゃんと聞いたことがない。

いくらか耳になじんでいるのは昔のもの、1960年代のジャズ・メッセンジャーズとマイルス・クインテットのアルバムくらい。マイルス・クインテットはサックスがコルトレーンの時代とショーターの(アコースティック)時代がやはり素晴らしい。マイルス・グループから独立して後のウェザーリポートやVSOPは、ちらと聞いた程度。ダニーロ・ペレス(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)と組んだ今のカルテットはまったく聞いたことがないので、どんな音楽なのか見当もつかない。

ハードバップの時代から活躍してる数少ないジャズ・ジャイアンツの一人だけど、御大も80歳。めったないライブなので出かけてみた(ジャズ・ウィークTOKYO2013、3月23日、渋谷・東急シアターオーブ)。

開演前のステージにはテナーとソプラノ、2本のサックスが準備されている。現れた御大は少々太めで、ときどきふらつく。用意された椅子に腰かけて吹くこともある。

多分自作の曲なんだろう、知らない曲が切れ目なしに次々に演奏される。テーマは割りとシンプルなメロディが多く、3つの音階を並べただけのもあった。ピアノのペレスが多分音楽監督やっていて、テーマを基に曲をつくりあげていく。

ショーターのテナーは、低音ややかすれ気味に吹く。途中、ソプラノに持ち替える。どの曲もリズムが独特。フォービートの曲はない。宗教的な、あるいは宇宙的な感覚が強くなったコルトレーン晩年の音を思い出す。パティトゥッチがいつもの歯切れよく派手な音で絡む。ドラムの若いジョナサン・ピンソンもいい。こういうジャズは聞いたことがない。これがショーターの世界なんだろうな。

最初の何曲かはすごいと思うものの、ステージの4人と客席とが透明のガラスで仕切られているようだった。でも途中から乗りのいいリズムの曲も出てきて、ショーターも吹きまくり、ようやくプレイヤーと観客の「気」が感応しあった。最後はスタンディング・オベーション。


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