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January 05, 2013

『2666』に挑む

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reading Roberto Polaño's "2666"

年末からロベルト・ポラーニョの小説『2666』(白水社)を読みはじめた。

なにせ、ご覧の厚さ。A5判で870ページある。しかも今どき珍しい本文12級の2段組。最近の本は活字が大きくなり、文庫だって13級を使ってる。熟年読者を対象にした単行本には14級のもある。こちとら立派な熟年だから、本を開いた瞬間、うわっ、字が小さい、とひるんだ。

以前、小熊英二の『<民主>と<愛国>』という横綱クラスの分厚い本を2カ月かけて読んだことがある。968ページ。『2666』より100ページ多いけど、本文は13級の1段組だから、文字量は『2666』のほうが多いんじゃなかろうか(単純計算してみたら、『<民主>と<愛国>』105万字、『2666』112万字)。

この小説のことを知ったのは訳者の一人、野谷文昭さんから。野谷さんとは「ハバナ・クラブ」(ただの飲み会ですが)で一緒だけど、去年の夏、この本を翻訳していて死にそうになったと言っていた。その野谷さんが『2666』について、訳者あとがきで「(世界文学の)今世紀の代表作のひとつになるだろう」と書いている。

ポラーニョは2003年に亡くなったチリ生まれの作家。『2666』は遺作で、5部に分かれている。亡くなる前、ポラーニョは5冊の本として出すつもりだったらしいが、後を託された人間の判断で1冊本として出版されることになった。そんなわけで、日本でもこの厚さ、この文字の小ささで1冊本になったんだろう。

正月でやっと160ページまで、第1部を読み終えたところ。第1部では、姿を見せない謎の作家の足跡を追ってメキシコへ渡った4人の学者が主役になる。男女の学者たちの三角(四角)関係みたいなお話も絡んで、物語として面白い。僕も行ったことのある町、シウダー・フアレスをモデルにしたらしい女性連続殺人事件も出てきて、これが大きな鍵になってくるらしい。

最後まで辿りついたら、本についての感想を毎月書いている「ブック・ナビ」(LINKS参照)にアップするつもり。でも読んでいると目も手首も(なにせ重い)すぐに疲れて、最後まで辿りつけるかなあ。

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