ブルックリン・エールを一杯
新宿で時間があくと、たいていここブルックリン・パーラーに来る。居心地のいいカフェだからだけど、それ以外にもいくつか理由がある。
まず、ブルックリン・ブリュワーズのビールが飲めること。ブルックリン・ブリュワーズは、5年前に1年間住んでいたブルックリンにある地ビールのメーカー。かつての工場地帯が若者の町として復活したウィリアムズバーグに工場があり、見学に行くと4ドルでラガー、スタウト、エール、ピルスナーなどを試飲させてくれる。今日は冬季限定のウィンター・エールを一杯。飲むと香り豊かな苦味が口に広がり、喉を通った後は甘味が残る。あっさりした味わい。
僕の知ってる限り、東京でブルックリン・ブリュワーズを飲めるのはこの店だけだ。Bの文字をデザインしたロゴを見ると無性に懐かしくなる。ブルックリンの住民にはマンハッタンへの対抗心と独特のブルックリン愛があって、このロゴを掲げて地ビールを飲ませるレストランも多い。
ついでに言うと、ブルックリンにはブルックリン・インダストリーズというファッション・ブランドもあって、僕はここのバッグを今も愛用している。でもこれもいかにもローカルなブランドで、マンハッタンの住民に聞いても知らない人が多い。日本で、「お、ブルックリン・インダストリーズ」と言われたことは、もちろんない(って、僕も多少ブルックリン愛に染まってる)。
二つ目の理由は、ここは本屋でもあること。数は少ないけれど、写真やアート関係の単行本や雑誌が揃っていて、テーブルまで持ってきてながめることができる。今日は畠山直哉の写真集『気仙川』をじっくり見た。
もうひとつの理由は、夜にはDJが入っていい音楽がかかること。ごひいきのジャズ・ミュージシャン、菊地成孔も月に1度ほど出演して、おしゃべりを封印して曲を選んでいる。かける音楽はジャズではありませんけど。
Comments
素敵な所ですね。
新宿って意外と雰囲気が良くてふらっと行けるお店が少なくて。本読めるのもいいですね。チェックします!
ところで。。。
『高地戦』、キネカ大森でやりますよ。
名画座2本立てで2/16(土)~2/22(金)です。ご都合合いましたらいらしてみて下さい。
Posted by: rose_chocolat | February 08, 2013 08:48 AM
昔、新宿でよく行ったカフェはTOPSはじめ、みんななくなってしまいました。最近はここばかりです。
「高地戦」の情報ありがとうございます。都合をつけて見に行きます!
Posted by: 雄 | February 08, 2013 11:04 AM