シネパトスから官邸前へ
closing of the Cinepathos movie theater
銀座シネパトスが来年3月で閉館になるというニュースがあった。今日は韓国映画『プンサンケ』を見に。
シネパトスではB級ノワールやアクション、あるいはエロティシズム系しか見た記憶がない。というより、そういう映画しかやってなかった。銀座4丁目の交差点からすぐのところにこんな映画館が生き残っていたことが不思議だ。5年前まで勤めていた会社から歩いて10分もかからなかったので、仕事の合間に来たこともある。映画を見ていると数分おきにゴトンゴトンと地下鉄の音がして決していい環境ではなかったけれど、映画が映画だから、ガキのころ小便くさい映画館で怪しげな映画を見て胸をときめかせていたことなんかを思い出していた。
シネパトスでどんな映画を見たろう。思い出すままに3本あげてみる。
『ホットスポット』
いちばん印象に残っているのがこれ。テキサスの田舎町で色と欲に狂う男女が織り成すクライム・サスペンス。いかにもデニス・ホッパー監督らしいクセのある映画だった。ロードショー公開されることもないこういう映画が「当たり」だと、その日一日、幸せな気分になれた。
『アンダーカヴァー』
1年住んでいたニューヨークのブルックリンから帰ってきてすぐ、ブルックリンを舞台にした映画だと聞いて見に来た。悪徳警官ものだけど、ブルックリンの場末ばかり出てくるのがシネパトスで見るのにふさわしい。
『雷魚』
映画は好きでも、ピンクまでは手が回らない。当時、ピンク映画四天王と言われた瀬々敬久監督の作品が評判だったので見に来た。文芸映画ふうの感触が面白かった。
映画が終わって外に出ると、三原橋地下街の灯りがついている。
脱原発集会に参加するため霞が関へ。地下鉄を出ると鳴り物と「原発いらない」の声。先々週より参加者は多い。
いつもは国会方面へ歩いていたので、官邸前へ行ったのは初めて。
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