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November 19, 2011

岩手・宮城の旅(5) 塩竈

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a trip to Tohoku destroyed by the Tsunami(5)

仙台では市内でなく、近くの塩竈と名取に行くことにした。仙台市の海岸部は駅から遠く、車でないと移動できないけど、地図で調べると塩竈なら駅から港が近いので歩いて動くことができる。仙台空港のある名取は、地震発生直後に名取沖合から押し寄せた津波が陸を襲い、家々やビニールハウスや車を飲み込んでいくのをNHKのヘリが上空から捉えていて、その映像が頭にこびりついていた。

朝、仙台駅から仙石線に乗って本塩釜の駅で降りる。

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駅も津波でやられていて、1階部分は工事中。名古屋から贈られた寄せ書きが貼られていた。

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駅前に出ると、すぐに津波で壊されたままのビルが目につく。歩いていたおばさんに聞くと、津波は激しい波というより「じわっと上がってきた」というが、塩竈市全体で47人の犠牲者を出している。

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津波から8カ月の商店街を歩いてみると、営業している店、工事中の店、閉まっている店、津波でやられたまま放置されている店、すでに取り壊され更地になっているところなど、復興もまだらになっている。それぞれの店にそれぞれの事情があるに違いない。そのひとつひとつの事情を汲みながら全体としてどう復興させるのか、自治体の大きな仕事だろう。時間がたてば、まだら模様はいよいよ進むから、時間との戦いでもある。月並みだけど、「頑張って」と声をかけたくなる。

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駅から5分ほど歩くと、塩釜湾のいちばん奥のあたりに出る。津波で壊されたモーターボートや船が十数艘、打ち捨てられていた。

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さらに歩いていくと、操業していない造船所があった。人の気配はなく、あたりは静まりかえっている。手前には津波以来こうなったのだろうか、水が溜まっている。

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造船所に近づくと、1階は津波にやられている。

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造船所から魚市場のあるほうへ歩いていくと、地震と津波でつぶれたままの二階屋があった。3日間、被災地を歩いてきたけれど、こんな状態で放置されている家を見たのは初めてだ。どんな事情があるのだろう。想像すると胸ふたがれる。

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近くに捨てられていた畳。

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海岸線に沿って、復興のためにつくられたのだろう工事車両用の道路がつづいている。

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塩竈は鮨屋が多く、駅には鮨屋マップも置いてある。駅に近い「しらはた」が営業していたので、「今、ここでしか食べられないのは?」と聞いたら、鯖を握ってくれた。この日の朝採れたもので、ごく浅く締めてあるだけで生鯖に近く、とろりと甘い。

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しっかり締めた〆鯖にはそれなりの旨さがあるけど、ここはこういうふうに食べられる。その日に出るだけの鯖しか仕入れず、余ったら捨ててしまうんですよ、と板さん。まだ営業していない鮨屋もあるけれど、ここは震災から2カ月たたず4月29日に店を開けたという。

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