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July 06, 2011

JAZZ義援金

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a contribution for jazz cafe destroyed by Tsunami

(庭のノウゼンカズラ)

岩手県一関にジャズ・ファンには有名な「ベイシー」というジャズ喫茶がある。僕は行ったことがないんだけど、オーナーの菅原正二さんが出す音はここでしか聴けない素晴らしいもので、店名の元になったカウント・ベイシーがこの店を訪れたとき、自分の楽団が出す音の響きのすごさにびっくりしたという話がある。菅原さんはジャズ喫茶をやるだけでなく、店のライブをCDにしたり、ジャズやオーディオについて面白いエッセイを書いていて、僕は愛読している。

地震でどうなったのか気になってウェブを見ていたら、地震後は営業を止めていたがゴールデンウィーク後に再開したという。店の被害はそんなに大きくなく、蔵造りの店の土壁が落ちた程度だったが(大切なレコードは無事だったようだ)、ガスが来なかったり物流が混乱して営業できなかったらしい。

そこで知ったんだけど、三陸海岸の町でジャズ喫茶も大きな被害を受けた。大槌町の「クイーン」や釜石市の「タウンホール」は店がまるごと流された。そこで菅原さんを中心に岩手ジャズ喫茶連盟が、この2軒を助けるための「JAZZ義援金」を募集している。僕も遅ればせながら、ささやかに協力することにした。

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(庭のムクゲ)

ジャズ喫茶にはずいぶんお世話になっている。特にジャズに興味を持ったけどカネがない学生時代は、日暮里、高田馬場、新宿、有楽町のジャズ喫茶に入りびたって何時間もすごした。1980年代に入ると、大音量のジャズ喫茶は少なくなってBGMとしてかけるジャズ・バーが多くなり、仕事が忙しくなったこともあって足が遠のいた。でも、出張で地方都市に行くとジャズ喫茶はけっこう生き残っていて、時間があると店をのぞいたりした。「クイーン」や「タウンホール」もそうした、地元のジャズ・ファンに支えられた店だったんだろう。

地震直後に新聞社やウェブサイトに義援金を送った。それらは日本赤十字経由で、その後、赤十字の義援金が被災地に届いていないというニュースがあった。赤十字への義援金は送り先を特定しないものだけど、それならば、各人がそれぞれの人間関係や関心や趣味に従って特定の人に届ける義援金のほうが有効かもしれない。被災地の再生には、まだ長い時間と大きなお金が必要なのだから。


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