わが家の節電
for economizing in electric power
庭のあじさい。
福島原発の事故で、なにはともあれ急がなければいけないのは放射性物質が空気中、土壌、海水に漏れ出ているのを1日も早く止めることだ。事故後1週間の数字に比べればずっと少ないとはいえ、今も漏れ出ていることに変わりはない。「RADIATIONDOSE」によると福島市、郡山市、白河市など福島県東部の積算量(空間)は1ミリ・シーベルトを超え数ミリ・シーベルトに達していて、子供の避難を考えなければいけないレベルになっている。
この国に住む者の健康と安全が脅かされている非常事態なのだ。それなのに現場での作業の実態がよく分からない。当初は自衛隊、警察、消防などが放水に参加したが、その後は東電と「関連会社」任せに見える。
しかも、かつて「原発ジプシー」と呼ばれた下請け労働者の実態もそのままみたいだ。労働環境のひどさや被曝放射線量の管理がいいかげんなことは、たびたびニュースになっている。仮に工程表どおりにいったとしても半年以上の長期戦で、労働力不足は深刻だという。
これこそ国として取り組む問題じゃないだろうか。「国民の安全を守る」ことを義務としている公務員(自衛隊、警察)はもちろん、ボランティアを組織して人員を確保する。被曝管理も国が責任をもってやる(そうでないから、被爆労働者や家族に差別の目が向けられる)。もちろん国がきちんと報酬を払って、下請けでなく作業員を募集してもいい。元技術者を中心にシニア・ボランティアを志願するグループもできたけど、技術者でなくても汚染された瓦礫の撤去とかやれることはあるはずだ。放射線に対する感度の鈍い50代以上のシニア・ボランティアを広く求めてもいい。
現場を透明化すること。大げさにいえば、これは今後の社会の組み換えにも関係してくると思う。
ところで、5月分の電気使用量の通知が来た。おや、298kwh。4月分は554kwhだったから4割以上も少なくなった。料金にして2800円も安くなっている。もっとも4月分に当たる期間には一時的に同居人が2人いたから、そのせいで4割減という数字が出たのかもしれない。
わが家の節電のメインは照明で、白熱電球を減らしたこと。蛍光灯の青白い光が嫌いなので、照明は白熱電球が多かった。いわば好みのために余計な電力を使っていたわけだけど、LED電球と赤味のある蛍光灯にした。
後は節電コンセントでテレビ、ケーブルテレビ・ターミナル、DVDプレイヤーの待機電力をなくしたこと。昼間はなるべく照明をつけないようにもしてるけど、オーディオ(待機電力なし)やパソコンは特に何もしていない。
問題の真夏については、古い日本家屋のわが家はそもそもエアコンがなく扇風機なので、そこでの節電はできない。さて、一層の節電にはどうしたらいいか。
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