「福島県の子供の避難促進」に署名
a signature for refuge of children in Fukushima
庭の南天の花。
福島県の小学校の土壌が放射性物質で汚染されたことで文科省が示した「20ミリ・シーベルト基準の撤回を求める署名」をやっていたNPO「FoE JAPAN」が、引き続き「避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守」を求める署名を始めたので、さっそくネット署名した。
求めていることは4つ。
(1)県内で放射線量が高い地域の避難・疎開・夏休みの前倒しを促進し、子ども、乳幼児、妊婦の避難・疎開を実施する。
(2)子どもを含む県民の内部被ばく検査を実施する。
(3)低線量被ばくのリスクを軽視する山下俊一・長崎大学教授を福島県の放射線リスク・アドバイザーおよび県民健康管理調査検討委員会から解任する。
(4)法定の年1ミリシーベルトを順守する。
(3)については、いささかの説明がいるだろう。FoEによると、「山下氏は低線量被ばくのリスクを軽視し、『100ミリシーベルトまでは妊婦も含めて安全』との言動を福島県内で繰り返しています。原子力安全委員会は、20ミリシーベルトを安全とする委員や専門委員はいないと述べていますが、山下氏の言動はこれに反しています。国際放射線防護委員会(ICRP)も含め、低線量被ばくであっても線量に応じて影響が出るとするモデルが国際的な常識であるのにもかかわらず、同氏はそれを無視しています」とのことだ。
山下氏はチェルノブイリの被爆者医療に従事してきた医学者だから、その主張はそれなりの経験と知識に裏打ちされているのだろう。でもどこまでが安全なのかは、専門家の間でも意見が分かれている。特に放射線に敏感な子供(妊婦を含む)については、より安全に、より慎重にと考え、早めの対策を取ることが必要なのは当然だと思う。
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