嶋津健一Wベース・トリオ
Shimazu Kenichi Double Bass Trio
ピアニスト嶋津健一の新しいトリオを楽しんだ(4月28日、赤坂・Relaxin')。
今度のトリオはドラム抜きで、加藤真一、鈴木ひろゆきという2人のベーシストが入ったダブル・ベース・トリオ。2つのベースが互いに指弾きと弓弾きを交差させながらメロディとリズムをつくりだしてピアノを支えている。曲は嶋津の自作や加藤真一の曲、ガーシュインなどのスタンダード。ベース2本の編成だからだろうか、情感たっぷりなのにジャズのありがちな定型にはまらないのが新鮮だし心地よい。
嶋津は10年ほど前にもダブル・ベース・トリオで演奏していたことがある。そのときは、よく歌うベースの加藤真一、クールな山下弘治と対照的な2人だった。それ以来、嶋津とずっと組んでいる加藤の奔放なベースは嶋津のエモーショナルなピアノにとてもよく合う。新しく加わった鈴木ひろゆきは若いベーシストだけど、指でも弓でも音色がいいね。どういうトリオに成長していくのか、楽しみが増えた。
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