再び万座へ
家族の湯治につきあって、また万座温泉にやってきた。
4月に来たときはまだ2メートル近い根雪が残っていたけれど、大部分が溶けて大地が顔を出し、雪は沢や日陰にいくらか残っているのみ。熊四郎山(1964m)中腹からみた湯畑と宿。
露天の極楽湯からみた風景。4月に来たとき、風呂は根雪の壁に囲まれていた。正面が万座山(1994m)。湯はいくつかの源泉を混合した乳白色。
宿に8つある湯のうちの姥湯。湯治客にいちばん人気のある苦湯の隣にある。苦湯は源泉が80度あり、熱くて入れないので水を加えてあるが(それでも白濁の度は一番)、姥湯は源泉そのままでもぬるめの湯。苦湯でのぼせそうになったら姥湯に移り、長時間つかっているのが、ああ、快楽。
前回は除雪してある道路しか歩けなかったけど、もう周囲を散歩できる。裏山にある熊四郎洞窟。江戸時代に万座温泉を発見した猟師の熊四郎を祀っている。
熊四郎山中腹の岩窟を抜けたピークから。「熊出没注意」の看板があり、宿の人にも気をつけるよう言われたので鈴を鳴らしながら歩く。正面は四阿(あずま)山(2354m)、その奥に浅間山が隠れている。
ここは1800メートルの高地なので、まだひとつも花が咲いていない。周囲は白樺とコメツガの林。
白樺の赤っぽい新芽。
根雪の間から緑が顔をのぞかせてきた。
宿から40分ほど歩いて万座峠へ。ここが分水嶺で、手前に降った雨は太平洋へ、向こうの谷に降った雨は日本海に流れ出る。
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