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May 06, 2011

菊地成孔DUBセクステットを聴く

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Kikuchi Naruyoshi Dub Sextet

菊地成孔は2つのバンドを持っている。ジャズのダブ・セクステットと、ジャンルを越境した無国籍音楽のペペ・トルメント・アスカラール。前回はペペ・トルメント・アスカラールに行ったので、今回はジャズのほうへ(5月5日、表参道・Blue Note)。

ダブ・セクステットは一言で言えば、マイルスのモード・ジャズを現代的に演奏するバンド。マイルス・クインテットと同じトランペット、サックスとピアノ・トリオの5人に、ダブ・イフェクトが加わる。アコースティックな音がデジタル加工され、いろんなエコーがかかることで今ふうなクラブ・ジャズになる(踊れるリズムじゃないけど)。

イントロのベースからいきなり類家心平のミュート・トランペットで入るのは、前回このバンドを聞いたときもそうだったけど、おれたちマイルスだもんね、って宣言みたいなものか。続けて入ってくる菊地の音色はいつもながら素晴らしくいい。アドリブになっても類家はマイルスふうな音数の少ないスタイルを崩さず、菊地はコルトレーンみたいにフリーっぽく。

立て続けに5曲。もっとも、この日聞いた1st.セットは午後4時からで、菊地がMCで言ってたけど「いつもなら起きる時間」。まだ身体が目覚めてないのか、今日はいつもの突き抜けた感じに乏しい。おととし、代官山のクラブで聞いたときみたいには興奮せず、歌心あふれる類家のトランペットが印象に残った。

アンコール、レディ・ガガの曲をR&Bふうなアレンジでソプラノ・サックスを吹いたのが心地よかった。こういうのも混ぜてほしいな。

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